ロンドン為替見通し=ユーロドル、米指標まではレンジ取引か ポンドは英政治リスクが重し

 本日のロンドン為替市場では、相場を動意づけるような重要イベントは、欧州午後(ニューヨーク序盤)の1月米消費者物価指数(CPI)までは予定されていない。そのためユーロドルはしばらく、リスクセンチメントの強弱を見極めながら、昨日のような狭いレンジで取引されそうだ。なお、金融当局者の発言は、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が予定され、また英国ではピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストも講演予定。
 
 昨日はNY時間にリスク回避ムードが相場全般に広がった。きっかけは米グーグルが生成AIの新モデルを発表したことと言われている。先週と同様に、AIの進化がソフトウエアサービスを代替するとの懸念が高まり、関連株が大きく売られた。欧州株は昨日終盤、その影響を受けて既に売られたとはいえ、ここから更に地合いが弱くなれば、センチメントの悪化が加速してしまうだろう。

 本日講演するデギンドスECB副総裁は、どちらかというとハト派に位置している。もっとも、中立的な見解を示すことが多く、本日もECBの基本スタンスに沿った発言が見込まれる。ピル英MPC委員はタカ派であり、前回のMPC後に強まった早期利下げ観測に対し、どのような意見を述べるかが注目される。

 なお英国では、エプスタイン事件でスターマー政権が揺らぐ中、政府事務方トップのウォーモルド内閣官房長が首相と合意の上で辞任した。ここ数日で、政権中枢のメンバーの辞任は3人目となった。スターマー首相は辞任しないと明言しているものの、政治リスクの高まりはポンドを買いづらくしている。

 想定レンジ上限
・ユーロドル、10日高値1.1929ドル
・ポンドドル、11日高値1.3712ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、9日安値1.1810ドル
・ポンドドル、6日安値1.3509ドル


(小針)
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