NY為替見通し=ドル円、イラン戦争や原油価格の動向に要警戒か

 本日のNY為替市場のドル円は、イラン戦争に関するヘッドラインや原油価格の動向を注視していく展開となる。

 ドル円は、中東有事のドル買いや原油価格高騰による円売り圧力の高まりから、160円という心理的な節目を窺う展開となっている。しかし、トランプ米大統領が、ホルムズ海峡を航行する石油タンカーの安全確保のため、他国に協力を要請していること、ベッセント財務長官が、米国はイランの石油タンカーのホルムズ海峡通過を許可していると述べたことなどで、ホルムズ海峡を通過する原油の供給懸念がやや後退しており、原油価格やドルが伸び悩む展開となっている。

 また、1月23日にドル円が158-159円付近で推移していた時、日米協調の「レートチェック」でドル高・円安が抑制されたものの、現状のドル高・円安は様相が異なるとの理由で介入が困難なのではないか、と指摘されている。

 今のところ、米国の同盟国は、タンカー護衛の態度を明確にしていないか、あるいは要請を拒否しており、本日もホルムズ海峡やイラン戦争に関するヘッドラインに警戒しておきたい。

 19日の日米首脳会談で、日本の自衛艦がホルムズ海峡に派遣されるのか、そして、現状のドル高・円安への見解が示されると思われるため、それまでは様子見となるのかもしれない。

 イラン戦争を巡る噂としては、イランの最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長がイスラエルの攻撃により死亡との報道、ネタニヤフ・イスラエル首相の死亡報道、モジュタバ・イラン最高指導者が負傷によりモスクワに移送された、などが飛び交っており、関連報道にも警戒しておきたい。

 本日から明日にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、イラン戦争を受けて、インフレ加速と景気悪化というスタグフレーションへの警戒感が高まっているものの、不透明感から政策金利の据え置きが見込まれている。
 注目ポイントは、経済見通し(SEP)で、中央値のインフレ予測が引き上げられる可能性となる。インフレ見通しが引き上げられた場合、現在のフェドウオッチが予想している12月FOMCでの利下げ見通しが排除されることになる。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、159.75円(3/13・16高値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、158.57円(3/12安値)


(山下)
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