ロンドン為替見通し=ユーロ、ZEW景況感調査に注目も原油相場に振れる動きか

 昨日は原油相場が下落し、ユーロドルは調整の買い戻しが優勢となり、1.15ドル前半まで持ち直した。本日の東京タイムでは時間外のNY原油先物の上昇を重しに1.15ドルを割り込むなど伸び悩んでいる。

 欧州タイムでは3月の独・ユーロ圏ZEW景況感調査の発表が予定されている。独3月ZEW景況感調査は1月に59.6と昨年12月から大幅に上昇し、2月は58.3とやや低下したが、3月予想は39.0と原油価格の急騰で大幅の低下が見込まれている。ZEW景況感調査は景気見通しを指数化した経済指標で、特にドイツのZEW景況感調査は注目度の高い指標のひとつであるが、足もとでは原油相場に睨んだ動きが続いており、結果への反応は一時的にとどまりそうだ。

 イラン戦争の長期化懸念は払しょくされず、依然として原油高への警戒感が強く、ユーロは調整の買い戻しを挟みつつも上値の重い動きが続きそうだ。トランプ米大統領は対イラン軍事作戦を理由に3月末から予定していた中国訪問を1カ月ほど延期したいと中国側に要請したと明らかにしている。つまり、同氏もイラン戦争の早期終焉への自信が薄れたことを意味する。

 トランプ米大統領はホルムズ海峡への艦船派遣を約7カ国に求めたことを明らかにしており、各国の対応も注目される。スターマー英首相は同盟国と「共同計画」の策定に向け、協議していると明らかにしたが、16日に行われた欧州連合(EU)の外相会合では艦船の派遣に慎重な意見が相次ぎ見送られたと伝わっている。日本は19日の日米首脳会談で艦船派遣への圧力が強まることが見込まれ、高市首相の決断が注目されている。トランプ米大統領は中国にも要請しているが、中国が応じる可能性はほぼない。これは同氏も承知した上での要請である可能性が高い。単なる米中首脳会談でのディールのためのパフォーマンスにすぎないかもしれない。なお、インドはタンカー2隻がホルムズ海峡を通過したことを明らかにし、米政権が複数の国に艦船派遣を要請したことを念頭に「イランとの対話が最も効果的」と強調した。中東情勢を背景とした原油相場の荒っぽい動きは当面収まる可能性は低く、ユーロも神経質な動きが続きそうだ。

・想定レンジ上限
ユーロドルは3月12日高値1.1575ドル。 
ユーロ円は11日高値184.08円。

・想定レンジ下限
ユーロドルは13・16日安値1.1411ドル。
ユーロ円は16日安値181.87円。

(金)
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