NYマーケットダイジェスト・9日 原油相場の動向に左右(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。米国とイランが2週間の停戦で合意したあとも、イスラエルがレバノンへの攻撃を続けていることにイランが強く反発。投資家の間では協議進展への期待感が後退し、売りが先行した。ただ、「イスラエルとレバノンが和平協議を始める」と伝わると、原油先物の失速とともに買い戻しが優勢に。指数は一時410ドル超上げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日続伸。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は連日で史上最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。中東情勢を巡る報道や原油相場の動向に振らされる展開となった。パキスタンで11日に開かれる米国とイランの和平協議を見極めたい市場参加者が多く、相場は大きな方向感が出なかった。

・原油先物相場は反発。イスラエルによるレバノン攻撃の継続がイランの反発を招き、米イランの和平交渉に対しても不透明感が広がった。原油輸送の要衝・ホルムズ海峡も事実上の封鎖継続が報じられ、供給不安の高まりから原油先物は一時102ドル台まで上昇した。イスラエルとレバノンの直接協議が伝わると上げ幅を急速に縮めたが、ネタニヤフ・イスラエル首相が強硬姿勢を堅持したことで、95ドル台では下げ渋った。

・金先物相場は続伸。NY序盤は、米イラン停戦交渉の難航懸念が原油相場を押し上げ、米長期金利も上昇。金利を生まない金には下押し圧力が加わり、伸び悩む展開となった。しかしその後、イスラエルとレバノンの和平交渉報道を受けて、原油先物が上げ幅を急速に縮めた。金利低下とともにドルがユーロに対して売られたことで、ドル建て資産である金の割安感が意識された。下値の堅さを確認し、金先物は4800ドル台前半まで買い直された。


(中村)
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