BOC据え置き、主要銀行で見方に温度差
カナダ銀行(BOC、カナダ中銀)は11日の金融政策決定会合で、政策金利を2.25%に据え置くことを決定した。市場予想通りの結果であり、主要行の見解も総じて「当面の政策スタンスは据え置き維持」との点で一致している。景気は2四半期連続のマイナス成長となり、テクニカルリセッションとの見方が出ている一方、インフレ率は目標レンジ内に収まっており、現時点で利上げ・利下げのいずれにも踏み切る必要性は限定的との判断が共有されている。年内の政策金利についても、据え置きが基本シナリオとみる点は共通している。
もっとも、注視するリスク要因には各行で差がみられる。
RBCは今回の声明を「警戒を維持しつつも忍耐的(vigilant but patient)」と評価。中東情勢を背景としたエネルギー価格上昇が広範なインフレ圧力につながる可能性を引き続き重視しており、BOCは物価上振れリスクを見極めながら慎重に政策運営を続けるとの見方を示す。このため、次の政策変更が利下げに向かうと断定することは難しく、状況次第では利上げの可能性も排除できないとのスタンスを取っている。
一方、CIBCはエネルギー価格上昇の影響について、BOCが短期的な要因として「見通しの外側」と扱っている点を重視。景気や企業投資の弱さ、貿易を巡る不透明感が引き続き重しとなるとの認識から、原油高に過度に反応する必要はないと指摘する。BOCは当面、景気の弱さとインフレリスクの双方を見極めながら、現在の政策金利を維持する可能性が高いとの見方を示している。
両行とも年内据え置きを基本シナリオとする点では一致しているが、RBCがインフレ再加速リスクをより重視するのに対し、CIBCは景気や需要の弱さに着目している点が両者の違いといえそうだ。
(小針)
もっとも、注視するリスク要因には各行で差がみられる。
RBCは今回の声明を「警戒を維持しつつも忍耐的(vigilant but patient)」と評価。中東情勢を背景としたエネルギー価格上昇が広範なインフレ圧力につながる可能性を引き続き重視しており、BOCは物価上振れリスクを見極めながら慎重に政策運営を続けるとの見方を示す。このため、次の政策変更が利下げに向かうと断定することは難しく、状況次第では利上げの可能性も排除できないとのスタンスを取っている。
一方、CIBCはエネルギー価格上昇の影響について、BOCが短期的な要因として「見通しの外側」と扱っている点を重視。景気や企業投資の弱さ、貿易を巡る不透明感が引き続き重しとなるとの認識から、原油高に過度に反応する必要はないと指摘する。BOCは当面、景気の弱さとインフレリスクの双方を見極めながら、現在の政策金利を維持する可能性が高いとの見方を示している。
両行とも年内据え置きを基本シナリオとする点では一致しているが、RBCがインフレ再加速リスクをより重視するのに対し、CIBCは景気や需要の弱さに着目している点が両者の違いといえそうだ。
(小針)
