米加を結ぶ「ゴールディ・ハウ国際橋」の開通が急遽延期、トランプ氏が異議

 複数のメディアが報じたところによると、米デトロイトと加ウィンザーを結ぶ「ゴールディ・ハウ国際橋」の開通が延期された。この橋は建設費47億ドルに及ぶ最重要インフラであり、国境の深刻な渋滞を緩和してトラック業者に30年間で推定23億ドルのコスト削減をもたらすと試算されている。リボンカットの準備が直前に整うなか、トランプ米大統領がカナダの乳製品関税や中国との貿易交渉などを懸念に挙げ、異議を申し立てた形だ。

 この延期劇を巡り、不透明な政治疑惑が波紋を広げている。開通遅延によって最大の恩恵を受けるのは、競合する民間所有の「アンバサダー橋」のオーナー、マシュー・モローン氏だ。同氏がトランプ氏系列の政治活動委員会に100万ドルを寄付した後の2月にラトニック商務長官と面会していたことが判明しており、民主党議員らは決定への不当な影の影響力を強く疑問視している。

 今後の見通しについて当局は数週間の一時的遅れとするが、カナダ国内の対応は一様ではない。カーニー首相は米側の要請を受け課題解決への時間確保に同意したものの、地元ウィンザー市長はへつらう必要はないと反発している。二国間協議による膠着状態の早期解消が待たれるが、クロスボーダーの物流業者にとってはボトルネックコストの長期化が懸念される。

(小針)
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