ロンドン為替見通し=米国とイランの和平協議開催中のECB高官の見解に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、米国とイランの和平協議の進捗を見極めながら、欧州中央銀行(ECB)高官の発言に注目していく展開となる。

 米国とイランの暫定的停戦合意「イスラマバード覚書」に続く和平協議が開催されており、原油やガス価格の騰勢が沈静化しつつある中で、パネッタ伊中銀総裁、コッハー・オーストリア中銀総裁、ラガルドECB総裁の講演に注目していきたい。
 ECB理事会は、先日、インフレ懸念を背景に約3年ぶりに利上げに踏み切り、タカ派のナーゲル独連銀総裁は、7月理事会での追加利上げに言及していた。

 ユーロドルは有事のドル買い圧力が後退しつつあるものの、ウォーシュ新FRB議長率いる米連邦公開市場委員会(FOMC)が、年内の利上げの可能性を示唆したことで、1.14ドル台まで下落している。

 7月のFOMCでの利上げ観測が台頭しつつある中、7月ECB理事会に向けた金融政策への言及に注目しておきたい。

 ポンドドルは、本日、スターマー英首相が辞任する見通し、との報道を受けて、一時1.31ドル台まで下落している。
 スターマー英首相が辞任した場合、労働党党首には、6月18日の補欠選挙を勝ち抜いたグレーター・マンチェスター地区の首長であるバーナム氏が就任する可能性が高い。
 しかし、統一地方選挙では、Reform UKが勝利しており、今後は英国の政局混迷を受けた英国債やポンドへの売り圧力に警戒しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1552ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:186.32円(6/16・17安値)
・ポンドドル:1.3312ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:214.01円(日足一目均衡表・転換線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1411ドル(3/13・16安値)
・ユーロ円:184.30円(6/18・19安値)
・ポンドドル:1.3038ドル(2025/11/20安値)
・ポンド円:211.15円(5/18安値)


(山下)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。