ロンドン為替見通し=米国とイランの和平合意を受けたECB高官の見解に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、米国とイランの和平合意を受けた欧州中央銀行(ECB)高官の発言に注目していく展開となる。

 米国とイランの和平合意を受けて、原油やガス価格が急落しており、インフレへの警戒感が沈静化しつつある。
 欧州中央銀行(ECB)理事会は、先日、インフレ懸念を背景に約3年ぶりに利上げに踏み切り、タカ派のナーゲル独連銀総裁は、7月理事会での追加利上げに言及していた。

 本日は、ナーゲル独連銀総裁を皮切りに、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、チポローネECB専務理事、ペレイラ・ポルトガル中銀総裁らの発言機会が設けられていることで、金融政策に対する見解に注目しておきたい。

 ユーロドルは有事のドル買い圧力がやや後退したことで、1.16ドル台に乗せる局面があったものの、16-17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、タカ派的な据え置きが予想されているため、上値は限定的だと思われる。
 しかし、和平合意を受けて、タカ派のFOMCメンバーやウォーシュ新FRB議長の見立てが変わってくる可能性があるため、本日のECB高官に続いて、FOMCでの高官の見解を見据えていきたい。

 また、本日からG7首脳会議が開催されるが、イランでの戦争が終息しつつある中、トランプ米大統領の北大西洋条約機構(NATO)離脱への懸念、ウクライナ戦争長期化への懸念などに対する協議にも注目しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1702ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:187.56円(4/30高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1500ドル(6/8安値)
・ユーロ円:185.05円(日足一目均衡表・基準線)


(山下)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。