NY為替見通し=ドル円、目線は上方向も介入懸念で伸び悩むか

 ドル円は約39年ぶりの高値水準となる162円に近付く中で、神経質な動きとなっている。昨日は一時161.93円と2024年7月の高値161.95円に迫るも、片山財務相とベッセント財務長官がオンライン会談を行ったとの報道を受けて161.08円まで下押し、本日も161.70円台まで切り返したところで161円前半に急速に押される場面が見られるなど、ドル買い・円売りの継続と「円買い介入」の綱引き相場となっている。

 本日のNYタイムでは6月米製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値や6月リッチモンド連銀製造業指数などの指標発表が予定されている。指標結果に一時的な反応が見られる可能性はあるが、米・イラン協議関連の報道や日本当局の円買い介入を留意しつつ、フロー主導の動きになりそうだ。米利上げ期待の高まりを背景にドル高・円安基調に変化はなく、ドル円の押し目には買いが入りやすいものの、新規材料が出ない限り介入警戒感で心理的節目の162円を上抜けて上昇基調を加速させるのも難しそうだ。

 昨日にベッセント財務長官と会談を行った片山財務相は為替について必要なら断固たる措置を取るとの日米合意は「全く揺るぎはない」と述べ、日米が足並みを揃えていることを市場にアピールした。市場は介入だけではドル高・円安の流れが変わらないとの見方が強いものの、足元で介入警戒感が上値圧迫要因となっているのは確かである。目線は上方向も、日本当局の円買い介入警戒感で伸び悩み神経質な動きが続きそうだ。日米が協調介入に踏み切れば、ドル高・円安阻止にインパクトがある効果を発揮しそうだが、今のところ協調介入の可能性は低く、介入を再開しても日本単独での実施が予想されている。

・想定レンジ上限
 ドル円、39年ぶりの高値水準となる心理的節目の162円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、19日の安値160.99円が下値めど。

(金)
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