ロンドン為替見通し=明日の米PCE先取りしユーロの上値は重いか

 本日の欧州市場では、引き続き米金利の動向に左右される展開が予想される。ドル買いトレンドが継続していることで、ユーロドルは上値の重い動きとなりそうだ。

 昨日約1年ぶりとなるユーロ安・ドル高水準を記録したが、本日のアジア時間でも更に下値を広げている。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に高まった米国の早期利上げ観測がドル買いを後押ししている。欧州中央銀行(ECB)は米連邦準備理事会(FRB)に先行して利上げを実施したものの、ドイツ10年債利回りが2.92%付近で推移する一方、米10年債利回りは4.50%前後と高水準を維持しており、この金利差がドル買い要因となっている。

 特に市場の関心は明日発表される5月の米個人消費支出(PCE)物価指数に向いている。FRBが重視する同指標が市場予想を上回った場合、早期利上げ観測が一段と強まり、ドル高が加速する可能性がある。そのため、市場参加者の間ではドル買いの流れに乗り遅れることへの警戒感から、事前にドル買いポジションを積み増す動きも見られている。

 なお、本日はドイツの6月IFO企業景況感指数が発表されるほか、ナーゲル独連銀総裁、チポローネECB専務理事、ムーラン仏中銀総裁らの講演が予定されている。ただ、足もとでは欧州要人の発言による市場への影響は限定的となっており、よほどサプライズ性のある発言がない限り、相場が大きく反応する可能性は低いだろう。


・想定レンジ上限
 ユーロドル:23日高値1.1439ドル

・想定レンジ下限
 ユーロドル:2025年5月30日安値1.1313ドル


(松井)
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