ロンドン為替見通し=ポンド、バーナム演説を注視 ユーロは中東情勢に警戒続く

 本日のロンドン為替市場では、ポンドドルはバーナム新労働党党首の就任演説と財務相人事の行方を見極めながらの取引となりそうだ。ユーロドルは中東情勢への警戒感を引き続き意識しながら、経済指標や当局者発言を確認する展開か。

 本日ロンドンで開かれる労働党の特別党大会で、バーナム氏が党首就任演説を行う予定。一部報道によれば演説では、「40年間とは異なる新たな道」として水道・エネルギーへの公的管理拡大や再工業化などの方針が示される見通し。国際通貨基金(IMF)は新政権に対して財政支出拡大を避けるよう警告しており、そういった中での財政拡張を連想させる内容となれば、ポンドが揺れる場面もありそうだ。

 なお、閣僚人事の正式発表は来週20日の首相就任後とされている。15日には、注目の財務相にマフムード現内相が起用されると報じられた。同氏の財政規律を維持するスタンスは金融市場に好感されているものの、実際に財務相に任命されるまでは楽観し過ぎるのは避けたほうがよいかもしれない。

 ユーロドルは中東情勢への警戒が続く。米軍は日本時間17日早朝にも新たな攻撃を実施し、イランの軍事能力の一段の弱体化を狙っていると表明した。アジア午前にはカタールで爆発との報道を受けて原油先物が上昇した。地政学リスクの複雑さは増している。

 また、ネタニヤフ・イスラエル首相が来週の訪米を延期したことも見逃せない。表向きはグラム上院議員の葬儀延期を理由とするが、レバノンでのヒズボラ攻撃継続を巡るトランプ大統領との溝が深まっているとも伝わっている。中東情勢の先行きは依然として不透明であり、「有事のドル買い」は依然として意識される。

 本日18時に発表されるユーロ圏6月消費者物価指数(HICP)は改定値のため、相場へのインパクトは限定的だろう。続く19時にはチポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事が講演予定。同氏はECB理事会内でハト派寄りとして知られており、発言が予想の範囲内であれば市場の反応は小さい。ただしインフレリスクへの言及があればサプライズとなりうる。

想定レンジ上限
・ポンドドル、15日高値1.3558ドル
・ユーロドル、15日高値1.1483ドル

想定レンジ下限
・ポンドドル、15日安値1.3380ドル
・ユーロドル、15日安値1.1406ドル


(小針)
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