米、カナダ・メキシコと年内の暫定合意を目指す 課題の協議は来年に先送り

 米通商代表部(USTR)のグリア代表は上院財務委員会の公聴会にて、メキシコおよびカナダとの間で年内に暫定的な貿易合意の締結を目指す意向を示した。自動車の原産地規則厳格化や労働・環境基準の刷新といった難航が予想される課題の協議は、2027年へと先送りされる見通しである。

 米国はメキシコとの二国間交渉を優先して進める一方でカナダを協議から除外しており、さらにカナダ産品約200億ドル分への50%追加関税を発表するなど強硬姿勢を強めている。このため、カナダとの年内の合意形成には不透明感が漂う。米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の完全改定が先送りされたことで、域内製造業における投資の不確実性は当面続くこととなる。

(越後)
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