NY為替見通し=ユーロドル、米経済指標に注目か メキシコでは金融政策発表も

 本日のNY為替市場では、ユーロドルは米経済指標に注目することになりそうだ。NY序盤に多数の指標が発表されるなか、最も注目されるのは5月個人消費支出(PCEデフレーター)だろう。市場予想は前年比+4.1%と前月より伸びが加速、2023年4月以来となる4%台に乗せると見られている。強めの予想をも上回る伸びが示されれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ期待が意識されてドルが買われる可能性があり、ユーロドルに下押し圧力が掛かることが予想される。そのほか、同時刻に1-3月期実質国内総生産(GDP)確定値や前週分失業保険継続受給者数、5月耐久財受注なども発表予定となっている。

 また、要人発言について、NY午前にチポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事やボウマン米FRB副議長、終盤にウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の発言機会が予定されている。足もとではインフレの原因となった原油価格の高騰が一服し、昨日は3月上旬以来となる70ドルを割り込む場面も見られる中、インフレ見通しについて言及があるか注目したい。

 ユーロドルは、テクニカル面では昨年8月安値1.1392ドルを明確に割り込んだことで、下値余地が拡大している。前述の1.1392ドルを上抜いて1.14ドル台を回復できれば下げ一服との見方も出てきそうだが、日足・一目均衡表で三役逆転が点灯していることもあり、それまでは下値模索の動きが先行しやすいと見る。

 ドル円に関して、前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降は下値を切り上げる一方、上値は162円を前に抑えられており、一般的に上抜けが示唆される「アセンディング・トライアングル」が出現している。米経済指標を受けた米長期金利の動きに注目したい。ただ上昇局面では、高市政権下における輸入物価の抑制を目的とした政府・日銀による円買い介入への警戒感は根強い。仮に1986年12月以来となる162円台に乗せる場面では介入警戒感も同時に高まることが予想され、神経質な値動きとなるだろう。

 他方、NY午後にメキシコで金融政策が発表予定。前回の会合で「金融緩和サイクルの終了」が宣言されたこともあり、政策金利は6.50%で据え置かれる見通しとなっている。声明で今後のインフレ見通しについてどのような見解を示すか確認しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドルは、ピボット・レジスタンス2の1.1415ドル
・ドル円は、24年7月高値161.95円。超えると心理的節目の163.00円

想定レンジ下限
・ユーロドルは、ピボット・サポート2の1.1297ドル
・ドル円は、24日安値161.50円。割り込むと21日移動平均線160.50円


(川畑)
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