週間為替展望(ドル/ユーロ)-ドル円、日米金融政策後の動き見極め
◆ドル円、日米金融政策通過後の動きを見極め
◆ドル円、大型連休での流動性低下に注意
◆ユーロドル、欧州景気減速懸念に警戒
予想レンジ
ドル円 153.00-158.00円
ユーロドル 1.1250-1.1600ドル
9月21日週の展望
来週のドル円相場は、日米の金融政策発表という最重要イベントを通過した直後となり、その余波と新たな方向性を見極める1週間となりそうだ。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げが全会一致で決定されたほか、年内にもう1回の追加利上げが示唆されるなど、想定以上にタカ派的な内容となった。これを受けて米長期金利に上昇圧力がかかり、構造的なドル高が進みやすい地合いが形成されたことは確かだろう。市場がこのタカ派的シグナルを本格的に織り込み直す展開が見込まれるが、日銀の追加利上げ観測がどの程度高まるかという点にも注意したい。
また、日本市場が大型連休(シルバーウィーク)に入る点には十分な警戒が必要だ。国内投資家の参入が限られることで市場の流動性が大幅に低下し、薄商いの状況が生じやすくなる。こうした取引量が細る局面では、ドル円の上下双方に対して投機的な仕掛けが出た場合、想定以上の価格変動を引き起こす可能性がある。ファンダメンタルズ面でのドル買い要因が根強く存在する一方で、流動性低下に伴う荒っぽい乱高下にも留意したい。ドル先高観に着目した押し目買い意欲に支えられつつも、神経質な値動きが続くだろう。
なお、緊迫化が継続している中東情勢を受けた原油価格の動向にも注意を払いたい。WTI原油先物価格は一時1バレル=106ドル台と約4カ月ぶりの高値を付けるなど、荒い値動きを見せている。原油価格の急騰は米国のインフレ再燃懸念を通じてFRBによる高金利政策の長期化観測を強める要因となるほか、エネルギー輸入国である主要国の貿易条件悪化を通じてドルの下支え要因として機能しやすい。地政学リスクを巡るヘッドラインには引き続き警戒が必要だ。
ユーロドルは、主軸であるドル相場の堅調さに上値を抑えられつつ、戻りの鈍い展開を余儀なくされそうだ。FOMCを経て米国の追加利上げ期待に伴うドル買い圧力が強まったことが、ユーロドルの上昇を阻む直接的な重しとなっている。加えて、欧州圏では景気減速への懸念が根強く、単独でのユーロ買い材料に乏しい状況が続いている。こうしたなか、23日に発表を控えるユーロ圏および主要国の9月購買担当者景気指数(PMI)速報値に対する市場の警戒感は高く、結果次第では欧州景気の減速感が一段と強く意識されるリスクをはらむ。米国の金利高に伴うドル高地合いと欧州景気への懸念が高まる格好となり、ユーロドルは上値の重い推移となることが見込まれる。
9月14日週の回顧
ドル円は、週明けからWTI原油先物価格が急騰したほか、米長期金利が上昇したことを受けて買いが強まった。155円台に乗せた後はしばらくもみ合いが続いていたが、タカ派的なFOMCを受けて買いが加速。一時156.42円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは軟調。原油高に伴って米長期金利が上昇したため、全般ドル買い圧力が高まった影響を受けた。FOMC公表後には一時1.1456ドルまで下値を広げた。(了)
(執筆:9月18日、9:00)
(小針)
◆ドル円、大型連休での流動性低下に注意
◆ユーロドル、欧州景気減速懸念に警戒
予想レンジ
ドル円 153.00-158.00円
ユーロドル 1.1250-1.1600ドル
9月21日週の展望
来週のドル円相場は、日米の金融政策発表という最重要イベントを通過した直後となり、その余波と新たな方向性を見極める1週間となりそうだ。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げが全会一致で決定されたほか、年内にもう1回の追加利上げが示唆されるなど、想定以上にタカ派的な内容となった。これを受けて米長期金利に上昇圧力がかかり、構造的なドル高が進みやすい地合いが形成されたことは確かだろう。市場がこのタカ派的シグナルを本格的に織り込み直す展開が見込まれるが、日銀の追加利上げ観測がどの程度高まるかという点にも注意したい。
また、日本市場が大型連休(シルバーウィーク)に入る点には十分な警戒が必要だ。国内投資家の参入が限られることで市場の流動性が大幅に低下し、薄商いの状況が生じやすくなる。こうした取引量が細る局面では、ドル円の上下双方に対して投機的な仕掛けが出た場合、想定以上の価格変動を引き起こす可能性がある。ファンダメンタルズ面でのドル買い要因が根強く存在する一方で、流動性低下に伴う荒っぽい乱高下にも留意したい。ドル先高観に着目した押し目買い意欲に支えられつつも、神経質な値動きが続くだろう。
なお、緊迫化が継続している中東情勢を受けた原油価格の動向にも注意を払いたい。WTI原油先物価格は一時1バレル=106ドル台と約4カ月ぶりの高値を付けるなど、荒い値動きを見せている。原油価格の急騰は米国のインフレ再燃懸念を通じてFRBによる高金利政策の長期化観測を強める要因となるほか、エネルギー輸入国である主要国の貿易条件悪化を通じてドルの下支え要因として機能しやすい。地政学リスクを巡るヘッドラインには引き続き警戒が必要だ。
ユーロドルは、主軸であるドル相場の堅調さに上値を抑えられつつ、戻りの鈍い展開を余儀なくされそうだ。FOMCを経て米国の追加利上げ期待に伴うドル買い圧力が強まったことが、ユーロドルの上昇を阻む直接的な重しとなっている。加えて、欧州圏では景気減速への懸念が根強く、単独でのユーロ買い材料に乏しい状況が続いている。こうしたなか、23日に発表を控えるユーロ圏および主要国の9月購買担当者景気指数(PMI)速報値に対する市場の警戒感は高く、結果次第では欧州景気の減速感が一段と強く意識されるリスクをはらむ。米国の金利高に伴うドル高地合いと欧州景気への懸念が高まる格好となり、ユーロドルは上値の重い推移となることが見込まれる。
9月14日週の回顧
ドル円は、週明けからWTI原油先物価格が急騰したほか、米長期金利が上昇したことを受けて買いが強まった。155円台に乗せた後はしばらくもみ合いが続いていたが、タカ派的なFOMCを受けて買いが加速。一時156.42円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは軟調。原油高に伴って米長期金利が上昇したため、全般ドル買い圧力が高まった影響を受けた。FOMC公表後には一時1.1456ドルまで下値を広げた。(了)
(執筆:9月18日、9:00)
(小針)
