株式明日の戦略-3日続伸で週間では4桁上昇、シルバーウイーク明けも好地合いが続くか

 18日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は882円高の65018円。米国株高を受けて、寄り付きから500円を超える上昇。前場では高く始まった後は日銀金融政策決定会合の結果発表を前にこう着感の強い地合いが続いた。半導体株を中心にAI関連には買いが入った一方、プライムでは値下がり銘柄がかなり多く、手がけづらさが意識された。

 昼休みに入り、日銀は政策金利を0.25%引き上げ、1.25%にすると発表。大方の予想通りではあったが、この決定を受けて先物は買われ、ドル円は円安に振れた。後場は先物の動きに呼応して、スタートから上げ幅を4桁に拡大。前場で強かったAI関連の多くが一段高となった。65400円台に乗せて1300円超上昇したところで買いが一巡したが、萎んでくると改めての買いが入って強い基調が継続。4桁高の状態はキープできなかったものの、65000円を上回って取引を終えた。プライムでは値下がり銘柄の方が多い状態が続き、TOPIXは下落した。

 東証プライムの売買代金は概算で10兆3900億円。業種別では非鉄金属、電気機器、金属製品などが上昇した一方、電気・ガス、石油・石炭、水産・農林などが下落した。AI関連に流れが向く中、サンディスクやマイクロンなど米メモリ株の上昇も追い風にキオクシアホールディングス<285A.T>が9.4%高。半面、証券会社が投資判断を引き下げたANYCOLOR<5032.T>が大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり511/値下がり1003。レーザーテックが8.7%高、アドバンテストが6.0%高、東京エレクトロンが4.2%高と半導体株が人気化。電子部品大手の太陽誘電と村田製作所が4%台の上昇となった。三井金属や三菱マテリアルなど非鉄株が大幅上昇。銀行株は売られる銘柄も散見された中、証券会社が投資判断を引き上げた山口FGや九州FGは強い動きを見せた。

 一方、日銀は利上げを実施したが、事前に織り込みが進んでいたことから、三菱UFJ、三井住友、みずほFGの3メガバンクがそろって下落。三井不動産や三菱地所など金利上昇が逆風となる不動産株は、織り込み済みの日銀結果を受けても売りに押された。東北電力や四国電力など直近で強く買われていた電力株が全般軟調。証券会社が投資判断を引き下げたショーボンドHDが大幅安となった。

 本日は4社が新規上場。akippa(アキッパ)、かがやきホールディングス、ベルテックスは初値が公開価格を上回り、テクノクラフトは公開価格割れからのスタートとなった。そして、4社そろって終値は初値を下回った。

 日経平均は大幅高。AI関連の貢献度が大きい上昇ではあったが、5連休を前にしても後場に入って上げ幅を広げた。17日の米国株は3指数そろって上昇しているだけに、プライムで値下がり銘柄の方が多かった点には物足りなさはある。ただ、AI関連の復活に対する期待が高まったからこそ、それ以外に資金が向かいづらくなったという解釈もできる。米国も利上げ、日銀も利上げという結構ハードな決定を受けて、週末に半導体が騰勢を強めた。この先、安値圏を脱する銘柄が増えてくるかどうか、AI関連の動向が大きく注目される。


【来週の見通し】
 堅調か。月曜から水曜までが休場で、立ち合いは2日間。木曜24日の値動きが週の方向性を大きく左右することにはなるだろう。FOMCや日銀金融政策決定会合といった重要イベントを通過したことで、先行き不透明感は後退している、また、大型連休を前にしては、買いを手控えていた投資家も多いと考えられる。これらの点を踏まえると、休場の間の外部環境が多少不安定であったとしても、連休明けは買いが優勢になるとみる。米国株が堅調に推移していれば連休明けのギャップアップスタートも期待でき、下げづらく上げやすい地合いを予想する。
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