NY為替見通し=9月米CPI結果が相場を大きく左右、考えられる3つのシナリオ

 本日のNY為替市場は、NY午前に発表される9月米消費者物価指数(CPI)の結果と、それを受けた米長期金利の動向に強く左右される展開となりそうだ。
 
 市場予想では、CPI総合(ヘッドライン)が前年比で前回の3.4%から3.6%へ加速、前月比でも0.4%から0.6%へとインフレ伸び率が拡大する見通しとなっている。一方、エネルギーや食品を除くコアCPIは、前年比で前回の2.4%から2.5%へ上昇するものの、前月比では0.3%から0.2%へ鈍化する見込みだ。

 本日のCPI発表にあたっては、以下の3つのシナリオが想定される。

シナリオ①:予想を大幅に上回る結果(強気サプライズ)
 現時点で80%弱となっている「10月据え置き」の観測が崩れ、10月FOMCでの緊急的な追加利上げ観測が急浮上する可能性がある。ただ、11月の中間選挙直前というタイミングを考慮すると、10月は据え置いた上で12月FOMCでの50ベーシスポイント(bp)利上げ期待が一気に高まる展開がメインとなりそうだ。

 トランプ米大統領が先週末に「中間選挙までの対イラン攻撃停止」や「ロシアからの軽油供給に関する合意」を発表したものの、原油先物価格は下落することなく続伸している。こうしたエネルギー高を背景にインフレ再燃懸念が強まれば、ドル買いの動きが一気に活発化しそうだ。

シナリオ②:予想を大幅に下回る結果(弱気サプライズ)
 利上げ効果によってインフレ率が低下基調に入ったと見なされ、10月FOMCでの据え置きが確実視されるだけでなく、12月会合での追加利上げ観測も後退(年内の利上げサイクル終了感)することになるかもしれない。

 ただし、上述の通り原油価格の高止まりが続いているため、「インフレが完全に沈静化した」と言い切るには至らない。そのため、指標発表直後にドル売りに反応したとしても、ドル買いシナリオに比べれば下値の伸び(ドル売りの持続性)は限られると予想される。

シナリオ③:予想通りの結果(インライン)
 総合指数が予想通りとなった場合、市場の関心はコアCPIの振れ幅に集まる。仮に総合指数が想定内であっても、コアCPI(前月比)が予想を上振れるようなら「粘着質なインフレ」への警戒感が意識され、タカ派(利上げ支持)的な反応からドルが買われやすい地合いが継続しそうだ。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、9月24日高値159.04円。その上は90日移動平均線159.44円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、8日安値157.52円。その下は日足一目均衡表・雲下限156.64円。


(松井)
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