米副大統領、イラン側に和平協議再開に向けた書簡を送付

 バンス米副大統領はトランプ大統領の指示を受け、イラン最高安全保障委員会のレザエイ事務局長に和平交渉の再開を打診する書簡を送付したとWSJ紙が報じた。来週の中間選挙後にトランプ氏が軍事行動の再開を示唆する中、数週間以内の集中攻撃を回避するための交渉枠組み構築を模索する狙いがある。

 一方、トランプ氏は公には「イランとの交渉は行っておらず、選挙後に戦争へ戻る可能性がある」と強く主張しており、政権内の外交的探り合いと外部への強い姿勢が交錯している。6月の覚書失効以降、ホルムズ海峡の運航再開を巡る協議は暗礁に乗り上げており、米国の海上封鎖継続がエネルギー価格を高止まりさせている。イラン側も核合意や経済制裁解除を前提条件に挙げており、事態の打開は容易ではない。原油市場は、秘密裏の外交チャネルによる地政学的リスク緩和への期待と、交渉決裂に伴う集中攻撃およびホルムズ海峡封鎖リスクという「双方向のボラティリティ」に直面している。

(越後)
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