NY為替見通し=米CPI受けた147円乗せ想定

 NYタイムは、注目の米重要インフレ指標である9月消費者物価指数(CPI)を受けたドル相場の行方を見定めることになる。市場予想は8月CPIと比べ、ヘッドラインの数値とコア指数とも前月比・前年比の強弱が交錯しており状況の見極めが難しい。市場参加者は、予想比の強弱を参考にドルを売り買いすることになりそうだ。

 予想より弱めな部分があっても、物価の高止まりを否定するほどの内容でもなければ、まだつけきれない147円台に乗せる展開は想定内。ただ、本邦通貨当局が円売りのスピード感に神経質になっているため、147円台で上伸する強さを維持できるかどうかは不確か。大台達成による達成感でいったん利食いの売りが進むことを念頭に置いて臨みたい。

 米経済指標を受けた直後の上下をこなした後は、指標結果が米株の動向へ与える影響をにらみつつの展開か。他通貨にも影響を与えているポンド相場の強弱や、それに関連した英債券市場の振れにも市場は神経質になるだろう。日本時間午前2時の米財務省30年債入札を受けた米債市場の反応にも注意したい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、1998年8月11日高値147.66円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、12日安値145.73円。

(関口)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。