東京外国為替市場概況・17時 ドル円、しっかり

 15日午後の東京外国為替市場でドル円はしっかり。17時時点では148.57円と15時時点(148.32円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。本邦企業の高い賃上げ率を確認し、日銀がマイナス金利解除に踏み切りやすくなったとの思惑から148.04円までドル安円高に振れる場面があった。もっとも、賃金動向はある程度織り込まれていたこともあり、大台手前からあっさりと切り返す展開に。他クロス円も円売り戻しが優勢となるなか、148.60円台まで下値を切り上げた。
 なお連合が発表した24年春闘における平均賃上げ率(第1回集計)は5%超と33年ぶりの高水準を記録した。

 ユーロ円は強含み。17時時点では161.66円と15時時点(161.32円)と比べて34銭程度のユーロ高水準だった。春闘の第1回集計を受けて円買いが強まった場面では、161.07円までユーロ安円高が進行。その後は全般円売り戻しが進む流れに歩調を合わせ、17時過ぎには161.74円まで上昇した。
 他クロス円も、ポンド円が188.59円を底に189.30円台、豪ドル円は97.27円を下値に97.45円前後まで反発している。

 ユーロドルはもみ合い。17時時点では1.0881ドルと15時時点(1.0877ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。円絡みが中心の値動きとなり、1.0880ドル付近で動意を欠いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.04円 - 148.66円
ユーロドル:1.0873ドル - 1.0886ドル
ユーロ円:161.07円 - 161.74円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。