東京外国為替市場概況・17時 ドル円、神経質

 19日午後の東京外国為替市場でドル円は神経質な値動き。17時時点では150.26円と15時時点(150.30円)と比べて4銭程度のドル安水準だった。日銀会合後の買いの流れに沿って、16時前には150.48円まで上昇。その後は鈴木財務相が「政策修正を受けて、経済や為替市場を注視する」と発言したこともあり、持ち高調整売りに押されて149.99円付近まで下押す場面もあったが、150.00円付近では押し目を拾う動きも見られた。
 なお、植田日銀総裁は「現時点での見通し前提なら緩和的な金融環境が当面継続」との見解を示したものの、今後の利上げの進め方については「物価・経済見通しに従う」との言及にとどまるなど、相場へ大きな影響を与える発言は伝わらなかった。

 ユーロ円は伸び悩み。17時時点では163.10円と15時時点(163.29円)と比べて19銭程度のユーロ安水準だった。15時30分過ぎに163.50円まで上値を伸ばす場面があったが、その後はドル円と同じく買い一服となり、163.00円割れ水準まで押し戻された。

 ユーロドルはさえない。17時時点では1.0854ドルと15時時点(1.0864ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。欧州勢の参入後はややユーロ売りが先行する動きとなり、一時1.0851ドルまで値を下げた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.03円 - 150.48円
ユーロドル:1.0851ドル - 1.0877ドル
ユーロ円:162.03円 - 163.50円

(岩間)
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