東京外国為替市場概況・12時 豪ドル、下落

 17日の東京外国為替市場で豪ドルは下落した。10時30分に発表された豪7月雇用統計は新規雇用者数が1.46万人減と増加予想から下振れ、失業率も3.7%と前回からの悪化予想から更に悪かった。日本株安を眺めて上値が重かった豪ドルは、雇用結果を受けて売り圧力が更に強まった。対ドルでは0.64ドル前半から0.6365ドル、対円でも93円後半から93.22円まで下げ足を速めた。またユーロ豪ドルも2020年5月以来の1.7065豪ドルまでユーロ高・豪ドル安に振れた。
 
 ドル円はもみ合い。12時時点では146.42円とニューヨーク市場の終値(146.35円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。株安を受けた円買いと米金利高止まりを背景としたドル買いに挟まれて146.40円前後で方向感が出なかった。

 ユーロドルは戻りが鈍い。12時時点では1.0866ドルとニューヨーク市場の終値(1.0879ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ安水準だった。豪ドル/ドルの急落につれて1.0862ドルまで下押すも、ユーロ豪ドルのユーロ買いで下値は支えられたもよう。もっとも米金利の上昇基調が依然として重しとなり、戻り幅も限られた。

 ユーロ円は12時時点では159.09円とニューヨーク市場の終値(159.22円)と比べて13銭程度のユーロ安水準だった。ドル円とユーロドルのどちらも値幅が狭かったため、そのクロス円も動きづらかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.20円 - 146.56円
ユーロドル:1.0862ドル - 1.0890ドル
ユーロ円:159.05円 - 159.36円


(小針)
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