東京外国為替市場概況・12時 ドル円、上げ幅拡大

 27日の東京外国為替市場でドル円は上げ幅を拡大。12時時点では151.89円とニューヨーク市場の終値(151.56円)と比べて33銭程度のドル高水準だった。日本株高による良好なリスクセンチメントや、タカ派寄りとされる田村日銀審議委員の発言「当面緩和的な金融環境が継続する」などが材料視されて円売りが優勢となった。11時半過ぎには、目先の上値めどとされた2022年高値151.95円を超えて、151.97円と1990年以来のドル高円安水準を記録した。しかしながら、節目152円を前にした厚い売りに頭を抑えられ、一巡後は151.80円台まで押し戻されている。

 ユーロ円は強含み。12時時点では164.32円とニューヨーク市場の終値(164.16円)と比べて16銭程度のユーロ高水準だった。400円超高まで上昇した日経平均を眺めながら、ユーロ買い・円売り戻しの動きが強まった。ドル円が高値更新したタイミングで、昨日高値を1銭上回る164.42円まで上値を伸ばした。

 ユーロドルは伸び悩み。12時時点では1.0826ドルとニューヨーク市場の終値(1.0831ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円のドル高推移が重しとなり、一時1.0821ドルまで下押しした。
 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.45円 - 151.97円
ユーロドル:1.0821ドル - 1.0833ドル
ユーロ円:163.91円 - 164.42円


(小針)
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