ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、軟調

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。24時時点では154.07円と22時時点(154.51円)と比べて44銭程度のドル安水準だった。政府・日銀が4月29日に続き、前日1日にも為替介入に踏み切ったとの観測が浮上する中、全般円買いが目立つ展開となった。アジア時間の安値154.25円を下抜けると一時154.00円と日通し安値を更新した。
 なお、日銀が公表した7日の当座預金増減要因の予想値は市場推計値と3.5兆円ほど乖離しており、市場では1日に同程度の円買い介入があったとの観測が強まっている。

 ユーロ円も軟調だった。24時時点では164.68円と22時時点(165.35円)と比べて67銭程度のユーロ安水準。政府・日銀による為替介入への警戒が根強い中、全般円買いが優勢になると一時164.59円と本日安値を更新した。また、ポンド円は一時192.30円、豪ドル円は100.60円、NZドル円は91.29円まで値を下げた。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では1.0688ドルと22時時点(1.0701ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ安水準だった。1-3月期米単位労働コスト速報値や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容となったことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行。ユーロ円の下落につれた売りも相場の重しとなり、23時過ぎに一時1.0674ドルと日通し安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.00円 - 156.28円
ユーロドル:1.0674ドル - 1.0728ドル
ユーロ円:164.59円 - 167.39円


(中村)
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