NY為替見通し=5月消費者信頼感指数、下げ止まるか 投機筋の持ち高偏りにも注意
本日のニューヨーク為替市場では、通常であれば朝方に投稿されることが多いトランプ米大統領のSNSアカウントに気を付け、複数の経済指標を確かめながらの取引か。東京時間に注目された本邦の超長期債に絡んだニュースに対し、米国投資家がどのような反応を見せるかも注視したい。
トランプ米大統領の投稿については、貿易に関する内容には依然として要警戒。また、同大統領がロシアのウクライナ攻撃を強く非難したことに対し、相手にしなかったロシア大統領府に対する反応も興味深い。トランプ氏の性格上、更に強い口調でロシアを責める可能性はある。
米国の経済指標では、耐久財受注額は上下に振れやすいデータであり、今回の4月分も景況判断が難しそうだ。住宅価格指数は3月分のため、よほど予想から離れない限り相場インパクトは弱いか。材料視されるのは、前回から改善見込みの5月消費者信頼感指数(予想 87.2)。同指数は5カ月連続で低下しており、4月86.0は2020年以来の低い水準だった。底打ち感がでるような結果であれば、リスクオン地合いを後押しすることになるだろう。
本日の東京昼過ぎ、財務省が長期債の需給を気にしていることを示す報道が伝わった。超長期債への売り圧力が強まり、明日には40年債入札を控えていることもあり、当局も警戒感を強めたようだ。報道を受けて超長期金利が低下に転じ、活発化した円売りは欧州前半まで続いている。
先週末に米国の商品先物取引委員会(CFTC)が発表した20日時点の投機筋動向では、円のネットロングは前週から縮小したものの、16万7000万枚台と依然として高水準だった。執筆時点で米長期金利は先週末から低下しているが、大型減税で財政不安が燻るなか米金利が上昇に転じるようだと、投機筋の円ロングの投げが加速するかもしれない。
想定レンジ上限
・ドル円、日足一目均衡表・雲の下限144.72円
想定レンジ下限
・ドル円、15時過ぎの下押し水準142.98円
(小針)
トランプ米大統領の投稿については、貿易に関する内容には依然として要警戒。また、同大統領がロシアのウクライナ攻撃を強く非難したことに対し、相手にしなかったロシア大統領府に対する反応も興味深い。トランプ氏の性格上、更に強い口調でロシアを責める可能性はある。
米国の経済指標では、耐久財受注額は上下に振れやすいデータであり、今回の4月分も景況判断が難しそうだ。住宅価格指数は3月分のため、よほど予想から離れない限り相場インパクトは弱いか。材料視されるのは、前回から改善見込みの5月消費者信頼感指数(予想 87.2)。同指数は5カ月連続で低下しており、4月86.0は2020年以来の低い水準だった。底打ち感がでるような結果であれば、リスクオン地合いを後押しすることになるだろう。
本日の東京昼過ぎ、財務省が長期債の需給を気にしていることを示す報道が伝わった。超長期債への売り圧力が強まり、明日には40年債入札を控えていることもあり、当局も警戒感を強めたようだ。報道を受けて超長期金利が低下に転じ、活発化した円売りは欧州前半まで続いている。
先週末に米国の商品先物取引委員会(CFTC)が発表した20日時点の投機筋動向では、円のネットロングは前週から縮小したものの、16万7000万枚台と依然として高水準だった。執筆時点で米長期金利は先週末から低下しているが、大型減税で財政不安が燻るなか米金利が上昇に転じるようだと、投機筋の円ロングの投げが加速するかもしれない。
想定レンジ上限
・ドル円、日足一目均衡表・雲の下限144.72円
想定レンジ下限
・ドル円、15時過ぎの下押し水準142.98円
(小針)