東京外国為替市場概況・10時 ドル円 じり安

 2日の東京外国為替市場でドル円はじり安。10時時点では143.53円とニューヨーク市場の終値(144.02円)と比べて49銭程度のドル安水準だった。米中の緊張感の高まりへの警戒感や米政権の鉄鋼関税引き上げ方針を重しに週明けのドル円は売りが先行した。日経平均の大幅安も嫌気され143.51円まで弱含んだ。
 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事は、年内の利下げは可能だが、インフレが緩和し関税の範囲が下限であることが前提であると述べたほか、FRBはインフレ目標達成に近づいているが、関税が大きな不確実要因であると強調した。

 ユーロドルは小幅高。10時時点では1.1369ドルとニューヨーク市場の終値(1.1347ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ高水準だった。時間外の米長期金利は上昇して始まっているが、トランプ米政権の政策懸念で全般ドルの上値が重く、1.1375ドルまでやや買いが優勢となった。また、ポンドドルは1.3492ドルまで上昇し、ドル/加ドルは1.3714加ドルまでドル安が進んだ。

 ユーロ円は10時時点では163.17円とニューヨーク市場の終値(163.46円)と比べて29銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の弱含みや日本株の大幅安が重しとなるも、ユーロドルの上昇が下支えとなり、下押しは163.16円と小幅安にとどまっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.51円 - 144.17円
ユーロドル:1.1341ドル - 1.1375ドル
ユーロ円:163.16円 - 163.62円


(金)
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