欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 4日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では143.56円と20時時点(144.25円)と比べて69銭程度のドル安水準だった。一時144.30円台まで買い戻しが入ったが、日通し高値の144.38円には届かずに再び上値が抑えられた。5月のADP全米雇用報告が市場予想の+11.2万人を下回る+3.7万人になると、米長期金利の指標である10年債の利回りが4.46%台から4.39%台まで低下幅を広げ、ドル円も22時前には143.51円まで弱含み日通し安値を更新した。

 ユーロドルは強含み。22時時点では1.1409ドルと20時時点(1.1382ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下に連れて、ユーロドルも22時過ぎには1.1414ドルまで強含んだ。また、豪ドル/ドルは0.6494ドル、NZドル/ドルは0.6025ドルまで上昇するなど、ドルが総じて軟調な動き。

 ユーロ円も弱含み。22時時点では163.79円と20時時点(164.18円)と比べて39銭程度のユーロ安水準だった。20時半過ぎには164.24円までじり高となったが、ADP発表後のドル売りでは対円での下げ幅が大きかったことでユーロ円の上昇は一服となった。一時163.71円付近まで弱含み、日通し安値163.61円が視野に入りつつある。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.51円 - 144.38円
ユーロドル:1.1357ドル - 1.1414ドル
ユーロ円:163.61円 - 164.24円


(松井)
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