NYマーケットダイジェスト・12日 株高・金利低下・ドル安
(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.48円(前営業日比▲1.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.22円(△0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1584ドル(△0.0097ドル)
ダウ工業株30種平均:42967.62ドル(△101.85ドル)
ナスダック総合株価指数:19662.48(△46.60)
10年物米国債利回り:4.36%(▲0.06%)
WTI原油先物7月限:1バレル=68.04ドル(▲0.11ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3402.4ドル(△58.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月米卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.1% ▲0.2%・改
(前年比) 2.6% 2.5%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
(前月比) 0.1% ▲0.2%・改
(前年比) 3.0% 3.2%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
24.8万件 24.8万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。前日の5月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の5月米卸売物価指数(PPI)が予想より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことも相場の重しとなり、21時30分過ぎに一時143.19円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。安く始まった米国株相場が持ち直したことなどが相場を下支えし、143.90円付近まで下げ幅を縮めた。
なお、米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクが懸念されてダウ平均は一時250ドル超下落したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。
・ユーロドルは4日続伸。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、この日もユーロ買いが先行。前日の米CPIと本日の米PPIの結果を踏まえ、「米国の物価上昇圧力は市場の警戒ほど高まっていない」との見方が広がると全般ドル売りが活発化した。21時30分過ぎには一時1.1631ドルと2021年10月以来の高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時97.60と22年3月以来の低水準を付けた。
ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。1.16ドル台では戻り売りなどが出やすかったほか、米長期金利の低下が一服したことが相場の重しとなった。2時30分前には1.1564ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は小幅ながら6日続伸。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時166.74円と昨年7月以来の高値を付けたものの、ユーロドルの伸び悩むとユーロ円にも売りが出て166.12円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクが意識されて売りが先行。指数は一時250ドル超下落した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。市場では「前日にオラクルが発表した決算を受けてAI需要の期待が高まると、ハイテク株の一角に買いが入った」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。前日の5月米CPIに続き、本日の5月米PPIが予想より弱い内容だったことを受けてインフレへの警戒が薄れると買いが優勢となった。30年債入札が「好調」と受け止められたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は小反落。前日の大幅高の反動で利益確定売りが優勢となった。ただ、中東の地政学リスクへの警戒感で買いも入り、下押しは限られた。「イスラエルは近日中の対イラン軍事行動を検討」との一部報道が伝わったほか、トランプ米大統領は「イスラエルの攻撃は差し迫っていないが、起こり得る」などと話した。
・金先物相場は続伸。為替相場でドル安が進んだことや米長期金利の低下が金の買いを後押した。また、中東の地政学リスクへの警戒感も安全資産とされる金の買いに拍車をかけた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=143.48円(前営業日比▲1.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.22円(△0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1584ドル(△0.0097ドル)
ダウ工業株30種平均:42967.62ドル(△101.85ドル)
ナスダック総合株価指数:19662.48(△46.60)
10年物米国債利回り:4.36%(▲0.06%)
WTI原油先物7月限:1バレル=68.04ドル(▲0.11ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3402.4ドル(△58.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月米卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.1% ▲0.2%・改
(前年比) 2.6% 2.5%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
(前月比) 0.1% ▲0.2%・改
(前年比) 3.0% 3.2%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
24.8万件 24.8万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。前日の5月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の5月米卸売物価指数(PPI)が予想より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことも相場の重しとなり、21時30分過ぎに一時143.19円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。安く始まった米国株相場が持ち直したことなどが相場を下支えし、143.90円付近まで下げ幅を縮めた。
なお、米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクが懸念されてダウ平均は一時250ドル超下落したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。
・ユーロドルは4日続伸。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、この日もユーロ買いが先行。前日の米CPIと本日の米PPIの結果を踏まえ、「米国の物価上昇圧力は市場の警戒ほど高まっていない」との見方が広がると全般ドル売りが活発化した。21時30分過ぎには一時1.1631ドルと2021年10月以来の高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時97.60と22年3月以来の低水準を付けた。
ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。1.16ドル台では戻り売りなどが出やすかったほか、米長期金利の低下が一服したことが相場の重しとなった。2時30分前には1.1564ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は小幅ながら6日続伸。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時166.74円と昨年7月以来の高値を付けたものの、ユーロドルの伸び悩むとユーロ円にも売りが出て166.12円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクが意識されて売りが先行。指数は一時250ドル超下落した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。市場では「前日にオラクルが発表した決算を受けてAI需要の期待が高まると、ハイテク株の一角に買いが入った」との声が聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。前日の5月米CPIに続き、本日の5月米PPIが予想より弱い内容だったことを受けてインフレへの警戒が薄れると買いが優勢となった。30年債入札が「好調」と受け止められたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は小反落。前日の大幅高の反動で利益確定売りが優勢となった。ただ、中東の地政学リスクへの警戒感で買いも入り、下押しは限られた。「イスラエルは近日中の対イラン軍事行動を検討」との一部報道が伝わったほか、トランプ米大統領は「イスラエルの攻撃は差し迫っていないが、起こり得る」などと話した。
・金先物相場は続伸。為替相場でドル安が進んだことや米長期金利の低下が金の買いを後押した。また、中東の地政学リスクへの警戒感も安全資産とされる金の買いに拍車をかけた。
(中村)