東京外国為替市場概況・12時 ユーロ円、上値重いまま

 13日の東京外国為替市場でユーロ円は上値が重いまま。12時時点では165.18円とニューヨーク市場の終値(166.22円)と比べて1円4銭程度のユーロ安水準だった。イスラエルのイラン空爆を嫌気した売りが一服した場面でも、戻りは165.40円台に留まった。「イスラエルと米国は厳しい打撃を受けるだろう」というイラン軍参謀本部の声明が伝わると、再びリスク回避の動きが強まり、再び165円付近まで下押す場面があった。
 なお、ユーロスイスフランは0.9308フランまでユーロ安フラン高が進んだ。

 ドル円は戻りが限定。12時時点では143.07円とニューヨーク市場の終値(143.48円)と比べて41銭程度のドル安水準だった。米長期金利の低下圧力が弱まると143円前半で下げ渋り、一時143.29円まで下値を切り上げた。今週は11時頃にドル買いが強まる場面が多く、本日も時間的には実需フローにも後押しされたように見える。もっとも一巡後はイランによる報復報道が重しとなり、143円を再び割り込む場面があった。
 なお米株先物は軟調なまま、ダウ先物は700ドル超まで下げ幅を広げた。

 ユーロドルは弱含み。12時時点では1.1545ドルとニューヨーク市場の終値(1.1584ドル)と比べて0.0039ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円やユーロスイスフランの弱さが依然として重しとなった。12時過ぎには1.1533ドルまで本日レンジの下限を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.80円 - 143.65円
ユーロドル:1.1533ドル - 1.1614ドル
ユーロ円:164.95円 - 166.38円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。