NYマーケットダイジェスト・13日 株安・原油高・金高・ドル高
(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.07円(前営業日比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.37円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1549ドル(▲0.0035ドル)
ダウ工業株30種平均:42197.79ドル(▲769.83ドル)
ナスダック総合株価指数:19406.83(▲255.65)
10年物米国債利回り:4.40%(△0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=72.98ドル(△4.94ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3452.8ドル(△50.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
60.5 52.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、流動性が高いドルを買う動きが優勢となった。22時30分過ぎに一時144.48円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値144.57円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。「イランはイスラエル領に向けて報復とみられるミサイルの一斉発射を行った」と伝わったほか、イランの最高指導者ハメネイ師が「戦争を始めたのはイスラエル、無傷では終わらせない」と表明すると、ダウ平均が一時880ドル超下落。リスク・オフの円買いも入り、4時前には143.85円付近まで下押しした。
・ユーロドルは5日ぶりに反落。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が先行すると、20時前に一時1.1489ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1485ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、押し目買いなども入りやすく、0時30分過ぎには1.1569ドル付近まで下値を切り上げた。
なお、23時発表の6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。市場では「この日は中東情勢に投資家の関心が向いており、相場はあまり反応しなかった」との声が聞かれた。
・ユーロ円は小幅ながら7日続伸。1時前に一時166.59円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた昨年7月以来の高値166.74円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米国株相場の下落も相場の重しとなり、3時30分過ぎには165.99円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め株売りが広がった。指数は一時880ドル超下落した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化を背景にWTI原油先物相場が急騰すると、インフレ懸念による債券売りが広がった。
・原油先物相場は大幅反発。イスラエルによる対イラン攻撃を受けて急伸した。イランも応戦し、軍事衝突が激化するとの懸念が強まっている。中東の地政学リスクの高まりで原油の供給混乱が警戒され、一時77ドル台まで大幅高となった。
・金先物相場は3日続伸。イスラエルがイランの核関連施設などを攻撃し、イランも報復の反撃に出ている。中東の地政学リスクが意識され、投資家のリスクオフの動きが強まった。米株が大幅安となった一方で、逃避資産の金に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.07円(前営業日比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.37円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1549ドル(▲0.0035ドル)
ダウ工業株30種平均:42197.79ドル(▲769.83ドル)
ナスダック総合株価指数:19406.83(▲255.65)
10年物米国債利回り:4.40%(△0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=72.98ドル(△4.94ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3452.8ドル(△50.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
60.5 52.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、流動性が高いドルを買う動きが優勢となった。22時30分過ぎに一時144.48円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値144.57円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。「イランはイスラエル領に向けて報復とみられるミサイルの一斉発射を行った」と伝わったほか、イランの最高指導者ハメネイ師が「戦争を始めたのはイスラエル、無傷では終わらせない」と表明すると、ダウ平均が一時880ドル超下落。リスク・オフの円買いも入り、4時前には143.85円付近まで下押しした。
・ユーロドルは5日ぶりに反落。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が先行すると、20時前に一時1.1489ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1485ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、押し目買いなども入りやすく、0時30分過ぎには1.1569ドル付近まで下値を切り上げた。
なお、23時発表の6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。市場では「この日は中東情勢に投資家の関心が向いており、相場はあまり反応しなかった」との声が聞かれた。
・ユーロ円は小幅ながら7日続伸。1時前に一時166.59円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた昨年7月以来の高値166.74円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米国株相場の下落も相場の重しとなり、3時30分過ぎには165.99円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め株売りが広がった。指数は一時880ドル超下落した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化を背景にWTI原油先物相場が急騰すると、インフレ懸念による債券売りが広がった。
・原油先物相場は大幅反発。イスラエルによる対イラン攻撃を受けて急伸した。イランも応戦し、軍事衝突が激化するとの懸念が強まっている。中東の地政学リスクの高まりで原油の供給混乱が警戒され、一時77ドル台まで大幅高となった。
・金先物相場は3日続伸。イスラエルがイランの核関連施設などを攻撃し、イランも報復の反撃に出ている。中東の地政学リスクが意識され、投資家のリスクオフの動きが強まった。米株が大幅安となった一方で、逃避資産の金に買いが入った。
(中村)