ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、3日ぶり反発
13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は144.07円と前営業日NY終値(143.48円)と比べて59銭程度のドル高水準だった。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、流動性が高いドルを買う動きが優勢となった。22時30分過ぎに一時144.48円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値144.57円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。「イランはイスラエル領に向けて報復とみられるミサイルの一斉発射を行った」と伝わったほか、イランの最高指導者ハメネイ師が「戦争を始めたのはイスラエル、無傷では終わらせない」と表明すると、ダウ平均が一時880ドル超下落。リスク・オフの円買いも入り、4時前には143.85円付近まで下押しした。
ユーロドルは5日ぶりに反落。終値は1.1549ドルと前営業日NY終値(1.1584ドル)と比べて0.0035ドル程度のユーロ安水準となった。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が先行すると、20時前に一時1.1489ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1485ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、押し目買いなども入りやすく、0時30分過ぎには1.1569ドル付近まで下値を切り上げた。
なお、23時発表の6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。市場では「この日は中東情勢に投資家の関心が向いており、相場はあまり反応しなかった」との声が聞かれた。
ユーロ円は小幅ながら7日続伸。終値は166.37円と前営業日NY終値(166.22円)と比べて15銭程度のユーロ高水準。1時前に一時166.59円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた昨年7月以来の高値166.74円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米国株相場の下落も相場の重しとなり、3時30分過ぎには165.99円付近まで下押しした。
本日の参考レンジ
ドル円:142.80円 - 144.48円
ユーロドル:1.1489ドル - 1.1614ドル
ユーロ円:164.95円 - 166.59円
(中村)
ただ、前日の高値144.57円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。「イランはイスラエル領に向けて報復とみられるミサイルの一斉発射を行った」と伝わったほか、イランの最高指導者ハメネイ師が「戦争を始めたのはイスラエル、無傷では終わらせない」と表明すると、ダウ平均が一時880ドル超下落。リスク・オフの円買いも入り、4時前には143.85円付近まで下押しした。
ユーロドルは5日ぶりに反落。終値は1.1549ドルと前営業日NY終値(1.1584ドル)と比べて0.0035ドル程度のユーロ安水準となった。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が先行すると、20時前に一時1.1489ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1485ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、押し目買いなども入りやすく、0時30分過ぎには1.1569ドル付近まで下値を切り上げた。
なお、23時発表の6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。市場では「この日は中東情勢に投資家の関心が向いており、相場はあまり反応しなかった」との声が聞かれた。
ユーロ円は小幅ながら7日続伸。終値は166.37円と前営業日NY終値(166.22円)と比べて15銭程度のユーロ高水準。1時前に一時166.59円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた昨年7月以来の高値166.74円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米国株相場の下落も相場の重しとなり、3時30分過ぎには165.99円付近まで下押しした。
本日の参考レンジ
ドル円:142.80円 - 144.48円
ユーロドル:1.1489ドル - 1.1614ドル
ユーロ円:164.95円 - 166.59円
(中村)