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ニューヨーク外国為替市場概況・8日 ドル円、続伸

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は146.58円と前営業日NY終値(146.05円)と比べて53銭程度のドル高水準だった。米国の関税政策によって日銀の追加利上げと米連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利下げがさらに遠のくとの思惑も広がるなか、円売り・ドル買いが優勢となった。米10年債利回りが4.43%台まで上昇幅を拡大したことを受けて、連日で米長期金利の上昇を手掛かりにした買いも進み、24時過ぎには一時146.98円と6月23日以来の高値を更新した。もっとも、節目の147.00円手前では買いも一服。その後に米10年債利回りが4.39%台まで上昇幅を縮小すると、146円台半ばまで押し戻された。
 なお、トランプ米大統領は関税の交渉期限について「8月1日の期限の延長は認められない」との認識を示したほか、銅や銅製品に対して50%、医薬品に対しては最大200%の分野別関税を課すと主張した。

 ユーロドルは反発。終値は1.1725ドルと前営業日NY終値(1.1709ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。全般にドル買いが進んだ流れに沿って売りに押される展開となり、23時過ぎに1.1683ドルまで下押し。ただ、1.17ドル割れ水準では昨日同様に下値を拾う動きも見られ、米金利の上昇とドル買いが一服すると1.1730ドル近辺まで下げ渋った。

 ユーロ円は続伸。終値は171.86円と前営業日NY終値(171.03円)と比べて83銭程度のユーロ高水準だった。ドル絡みの取引が中心となった影響で方向感は乏しかったが、昨年7月以来の高値となる172.02円まで上値を伸ばす場面も見られた。


本日の参考レンジ
ドル円:145.83円 - 146.98円
ユーロドル:1.1683ドル - 1.1765ドル
ユーロ円:170.95円 - 172.02円

(岩間)
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