欧州マーケットダイジェスト・7日 英株下落・ポンド高・ドル買い戻し

(7日終値:8日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=147.41円(7日15時時点比△0.15円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=171.50円(▲0.45円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1633ドル(▲0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:9100.77(前営業日比▲63.54)
ドイツ株式指数(DAX):24192.50(△268.14)
10年物英国債利回り:4.547%(△0.021%)
10年物独国債利回り:2.630%(▲0.020%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
6月独鉱工業生産
(前月比)   ▲1.9%    ▲0.1%・改
(前年比)   ▲3.6%    ▲0.2%・改
6月独貿易収支
     149億ユーロの黒字 185億ユーロの黒字・改
6月仏貿易収支
   76.23億ユーロの赤字 76.33億ユーロの赤字・改
6月仏経常収支
     34億ユーロの赤字 26億ユーロの赤字・改
7月スイス失業率
        2.7%       2.7%
英中銀(BOE)、政策金利
     4.00%に引き下げ    4.25%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ポンドは上昇。英中銀(BOE)はこの日、市場予想通り政策金利を4.25%から4.00%に引き下げることを決めたと発表。ただ、金融政策委員会(MPC)では利下げに賛成するメンバーが5人と予想の7人より少なかったうえ、物価見通しを上方修正したこともあり、BOEが追加利下げに慎重になるとの見方が広がった。市場では「タカ派的な利下げだった」との受け止めからポンド買いで反応し、対ドルで一時1.3437ドル、対ユーロで0.8664ポンド、対円で198.02円まで値を上げた。
 なお、MPC議事要旨によると1回目の投票ではテイラー委員が0.50%の利下げを主張、ベイリー英中銀(BOE)総裁を含めた4人が0.25%の利下げ、4人が据え置きを主張したため、4対4の同票となり再投票を実施。2回目の投票でテイラー委員が0.25%の利下げに投票したことが明らかになった。

・ドル円は下値が堅かった。米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げへの期待が高まる中、欧州勢参入後はドル売りの動きが先行した。東京午前の安値147.15円を下抜けると一時146.69円まで値を下げた。
 ただ、5日の安値146.62円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。24時過ぎには147.59円付近まで持ち直した。NY連銀が公表した7月消費者調査で、1年先の期待インフレ率が3.1%と前回の3.0%から上昇したこともドル買いを誘った。
 なお、FRBの次期議長候補を巡り、「トランプ大統領側近らの間ではウォラーFRB理事が最有力候補に浮上している」との報道が伝わった。ただ、人選はまだ初期段階にあるとみられ、状況は依然として流動的なもよう。

・ユーロドルは頭が重かった。欧州勢参入直後は全般ドル売りが先行し一時1.1699ドルと日通し高値を付けたものの、節目の1.1700ドル付近に観測されていた売り注文に上値を抑えられると失速した。そのあとは全般ドル買い戻しが進んだ流れに沿って一時1.1611ドルまで値を下げた。

・ユーロ円は弱含み。ユーロドルの下落につれた売りが出ると、23時過ぎに一時171.33円と本日安値を更新した。高く始まったダウ平均が失速し、380ドル超下落したことも相場の重し。

・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。BOEは市場予想通り0.25%の利下げに踏み切ったものの、市場では「タカ派的な利下げ」と受け止められたため株売りが優勢となった。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。BPやシェルなどエネルギー株が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は4日続伸。米国の早期利下げ観測を背景に投資家のリスク選好姿勢が強まる中、英国を除く欧州の株式相場に買いが広がった。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(6.04%高)やコメルツ銀行(4.94%高)、BASF(4.73%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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