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ニューヨーク外国為替市場概況・17日 ドル円、4日ぶり小反発

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに小反発。終値は150.61円と前営業日NY終値(150.43円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。日本株相場の下落や内田日銀副総裁の「経済・物価の見通しが実現したならば、利上げを継続する」との発言を受けて、日本時間夕刻に一時149.38円まで下落したものの、売り一巡後は底堅く推移した。「自民党と日本維新の会との連立協議が進展」との報道が伝わると、21日召集の臨時国会で行われる首相指名選挙で、自民党の高市早苗総裁が選出される可能性が高まり買い戻しを誘ったもよう。
 NY市場では米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.01%台まで上昇したことを受けて、全般ドル買いが活発化。取引終了間際には一時150.64円と日通し高値を付けた。貿易問題を巡る米中対立激化への懸念が和らいだほか、複数の米金融機関が寄り付き前に好業績を発表したことを受けて米地銀の信用不安問題がひとまず一服。米国株相場が上昇したことも相場を下支えした。

 ユーロドルは4営業日ぶりに反落。終値は1.1655ドルと前営業日NY終値(1.1687ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、週末を控えたポジション調整目的の売りが出た。取引終盤には米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がフランスの格付けを「AA-」から「A+」に引き下げたと伝わり、一時1.1651ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は3日続落。終値は175.47円と前営業日NY終値(175.81円)と比べて34銭程度のユーロ安水準。日本時間夕刻に一時174.82円まで下落したものの、21時30分前には175.75円付近まで下げ渋った。そのあとはドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、大きな方向感は出ず相場はもみ合いに転じた。

本日の参考レンジ
ドル円:149.38円 - 150.64円
ユーロドル:1.1651ドル - 1.1728ドル
ユーロ円:174.82円 - 175.97円

(中村)
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