ニューヨーク外国為替市場概況・30日 ドル円、続伸

訂正:ドル円概況、一部の日付を訂正しました。

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は154.13円と前営業日NY終値(152.73円)と比べて1円40銭程度のドル高水準だった。日銀は今日まで開いた金融政策決定会合で市場予想通り政策金利の据え置きを決めたと発表。植田和男日銀総裁が会合後の記者会見で「利上げの是非やタイミングは現時点では予断持っていない」「緩和度合い調整にはもう少しデータ等確認したい」などと発言すると、「日銀は利上げに消極的」と受け止められ、円を売る動きが広がった。海外市場でも円売りの流れが継続し、22時過ぎに一時154.45円と2月13日以来の高値を付けた。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて、米利下げ継続への期待が後退する中、ドル買いが入りやすい面もあった。
 ただ、2月12日の高値154.80円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服し、NY午後に入ると154円台前半で値動きが鈍った。今週予定されていた重要イベントを通過したことで、次第に様子見ムードが広がったもよう。

 ユーロドルは続落。終値は1.1565ドルと前営業日NY終値(1.1601ドル)と比べて0.0036ドル程度のユーロ安水準だった。パウエルFRB議長がFOMC後の会見で12月の利下げ観測をけん制したことで、ユーロ売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。米長期金利の上昇も相場の重しとなり、22時過ぎに一時1.1547ドルと日通し安値を付けた。14日の安値1.1543ドルや9日の安値1.1542ドルがサポートとして意識されると1.1586ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。
 なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の2.15%に据え置くことを決めたと発表。声明では「世界的な貿易紛争や地政学的緊張の継続により、見通しは依然として不透明」「理事会は特定の金利経路を事前にコミットしない」との見解を示した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「基調的インフレは2%の目標と一致している」「インフレの見通しは従来よりも不確実性が高まっている」などと述べたが、相場の反応は限られた。

 ユーロ円は3営業日ぶりに反発。終値は178.25円と前営業日NY終値(177.18円)と比べて1円07銭程度のユーロ高水準。日銀の早期利上げ観測が後退する中、全般円売りが優勢になると21時過ぎに一時178.82円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ただ、そのあとはドル円の伸び悩みやユーロドルの下落につれた売りが出て178.15円付近まで上値を切り下げた。

本日の参考レンジ
ドル円:152.16円 - 154.45円
ユーロドル:1.1547ドル - 1.1637ドル
ユーロ円:176.82円 - 178.82円

(中村)
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