中国、EU産乳製品への関税を引き下げ 最終決定で歩み寄りの姿勢

 中国政府は、EU産乳製品を対象とした反補助金調査の最終裁定において、当初案よりも関税率を引き下げる決定を下した。これは、欧州委による中国製EVへの追加関税措置を受けた対抗措置の一環として進められていたが、今回の引き下げは貿易摩擦の激化を避けたい中国側の譲歩とみられる。

 この決定により、フランスやオランダなどの主要輸出国の乳業メーカーは、最悪のシナリオであった高関税を回避できる見通しとなった。一方で、ハイテク分野や自動車を巡る米中欧の対立は依然として続いており、今回の措置が貿易戦全体の沈静化につながるかは不透明だ。中国側は、国内の消費市場への影響を考慮しつつ、外交カードとしての関税操作を慎重に進めている。

(越後)
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