ニューヨーク外国為替市場概況・10日 ドル円、反発

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は158.05円と前営業日NY終値(157.67円)と比べて38銭程度のドル高水準だった。中東情勢を巡る報道を受けて原油先物相場が神経質に上下すると、米国株やドル相場も同様に値が振れる展開となった。
 ヘグセス米国防長官がイランへの軍事作戦について「敵が完全かつ決定的に敗北するまで、我々は決して手を緩めない」「10日にイランに対する過去最大規模の空爆を実施する」などと発言すると、WTI原油先物価格が90ドル台に乗せ、「有事のドル買い」が先行。21時30分過ぎに一時157.98円まで値を上げた。
 ただ、主要7カ国(G7)エネルギー相会合で石油備蓄の協調放出など市場安定化に向けた対応策が議論され、「石油備蓄の放出を含む必要な措置を講じる用意がある」との共同声明が採択されると、石油備蓄の放出期待で原油安が進行。米エネルギー省のライト長官が「米海軍はホルムズ海峡を通る石油タンカーの護衛に成功した」と投稿すると、WTI原油先物価格は一時1バレル=76.73ドルと前日比で19%を超す大幅下落となった。ドル円は2時30分前に157.40円付近まで下押しした。
 もっとも、ライト長官が当該記事を削除したうえ、米ホワイトハウスが「タンカー護衛の事実はない」との見解を発表すると原油先物価格が87ドル台まで一転上昇。「米諜報機関はイランがホルムズ海峡の航路に機雷の敷設を準備している兆候を捉え始めた」との一部報道も原油高・株安・ドル高につながり、4時30分過ぎには一時158.13円と日通し高値を更新した。なお、一時470ドル超上昇したダウ平均は下げに転じた。

 ユーロドルは3営業日ぶりに反落。終値は1.1611ドルと前営業日NY終値(1.1636ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円と同様に中東関連のヘッドラインや原油相場の動向に一喜一憂する展開。2時30分前に一時1.1667ドルと日通し高値を付けたものの、4時30分過ぎには1.1608ドル付近まで押し戻された。
 なお、トランプ米大統領は自身のSNSに「イランがホルムズ海峡に機雷を設置したなら、即時撤去を要求する」と投稿。そのうえで「機雷が設置され撤去されない場合、イランに対する軍事的な対応は前例のないレベルになる」との考えを示した。

 ユーロ円は小幅ながら4日続伸。終値は183.50円と前営業日NY終値(183.46円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。ドル絡みの取引は神経質な動きとなったものの、ユーロ円はドル円とユーロドルの影響を同時に受けたため、183円台半ばで大きな方向感は出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:157.28円 - 158.13円
ユーロドル:1.1607ドル - 1.1667ドル
ユーロ円:183.06円 - 183.77円

(中村)
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