NY株見通し-米5月雇用統計に注目

 今晩は雇用統計に注目。
 
 4日のNY株式市場は高安まちまちの展開となった。ダウ平均は前日比874.86ドル高と大幅に反発し、取引時間中と終値の史上最高値を更新した。一方、ナスダック総合指数は小幅に2日続落した。ブロードコムの決算下振れを契機に、これまで相場を牽引してきた半導体やAI関連株に利益確定売りが広がったことがナスダックの重しとなった。その半面、ハイテク以外の銘柄への資金ローテーションが強まり、ヘルスケアや金融などのセクターが大きく上昇した。また、中東情勢への懸念緩和に伴う原油先物相場の下落や、米10年債利回りが4.47%台へ低下したこともダウ平均の押し上げ要因となった。

 週初来では、ナスダック総合が0.53%安と3週ぶりの反落ペースとなったが、ダウ平均は1.04%高と3週続伸ペースとなった。機関投資家が運用のベンチマークとするS&P500もわずかに上昇し、10週続伸ペースとなった。

 今晩の市場では、寄り前に発表される米5月雇用統計が最大の焦点となる。市場予想では非農業部門雇用者数が8.5万人増と、前月の11.5万人増から減速する見込みであり、失業率は前月から横ばいの4.3%が見込まれている。この結果次第で利下げ期待が変化し、相場を大きく動かす要因となる。

 また、時間外取引で通期の業績見通しを引き下げたルルレモン・アスレティカが急落しており、小売株全体のセンチメントへの影響が警戒される。そのほか、一時的な停戦状態にあるイランとの地政学的リスクを巡るトランプ大統領の発言や、S&P500が10週連騰を達成できるか否かにも注目が集まる。

 今晩の米経済指標・イベントは5月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)など。主要な企業の決算発表はなし。
(執筆:6月5日、14:00)
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