NY為替見通し=新FRB議長初のFOMCのもと底堅く推移も、高値更新なら介入警戒

 NYタイムのドル円は、新たな米連邦準備理事会(FRB)議長のもとで迎える連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表されるなか、「底堅さ」と「突発的な円買い介入への警戒」が交錯する神経質な展開が予想される。

 日銀に関しては、政策金利を1.00%程度へ引き上げたものの、年内の追加利上げ観測(+0.25%)程度では、日米の圧倒的な金利差を埋めるに足らず、抜本的な円売り圧力を弱める要因になっていない。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物(IMM)市場での投機筋ポジション(非商業部門)において、円の売り持ち高(ショート)が過去最大規模(26万7338枚)に達していることも、利上げや介入だけでは円安トレンドは止まらないという市場の強い相場観を裏付けている。

 一方、今晩のメインイベントFOMCでは、イラン・米国間の和平合意による原油価格の落ち着きを受け、政策金利であるFF金利誘導目標3.50-3.75%の据え置きがコンセンサスとなっている。注目はウォーシュ新FRB議長初の記者会見で、同議長が将来の予測(ドット・プロット)の提出を見送る可能性や、フォワードガイダンスを示さない方針をとるかなどが話題となっている。原油下落に伴うインフレ懸念の後退が一時的にドル売りを誘う場面も想定されるが、前回の会合で緩和バイアスに反対したタカ派メンバーの主張が意識され、ウォーシュ議長が引き締め的なスタンスを印象づければ、一転してドル買いが盛り返す公算が大きい。

 欧州序盤時点でドル円はポジション調整から160円前半へやや弱含んでいるが、下値は限定的とみる。ただし、4月高値である160.72円を超えて161円台を窺うような局面になれば、本邦通貨当局による実弾の円買い介入への警戒感が一気に跳ね上がるため、上値を追う局面での突発的な乱高下には警戒を怠れない。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、過去の円買い介入実績もあり、次の上値抵抗帯として意識される161.00円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、3日安値159.37円。

(関口)
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