NY為替見通し=ドル円、上目線ながら上昇一服への備えも必要か

 本日のNY為替市場で、ドル円は引き続き162円の大台を意識した動きが見込まれるものの、前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降のドル高に一服感も出ており、調整安への備えも必要かもしれない。

 前週のFOMC以降、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ観測が浮上すると、ドル買いが優勢となりドル円は昨日161.95円まで上昇して2024年7月高値に並んだ。21日移動平均線が上向きを維持しており、上昇トレンドは継続していると推測される。そうした中、もし162円台に乗せると1986年12月以来の高値水準となり、目標値の乏しい水準に足を踏み入れることになる。目先は162.50円や163.00円といったキリの良い水準を手がかりに上値を試すことになるだろう。ただし、その際は政府・日銀による円買い介入への警戒感も同時に高まることで、神経質な値動きとなりそうだ。

 一方で注意すべきは、リズムが変調する恐れが出てきた点である。ドル円は前週のFOMC以降は下値を切り上げる動きが続いたが、本日の東京時間で161.54円まで下落して前日安値を2銭ではあるが割り込んだ。わずか2銭の割り込みであり誤差の範囲内とも捉えられるが、162円の上値の重さが意識されるようならば、FOMC以降はほぼ一本調子で上昇してきたこともあり、調整売りに押される可能性も想定しておきたい。その場合は今月中旬での下押し局面でサポートとなった21日線に向けて下押すことも考えられる。

 なお、経済イベントは6月ミシガン大学消費者態度指数が予定されているが、今回は確報値。速報値は48.9、期待インフレ率は1年先が4.6%、5-10年先は3.4%であった。速報値から変化がないか確認しておきたい。また、NY午後にカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の発言機会が予定されている。同総裁は今年のFOMC投票権を有しており、インフレ見通しについて言及があれば材料視されるかもしれない。


想定レンジ上限
・ドル円は、昨日高値161.95円。超えると心理的節目の163.00円

想定レンジ下限
・ドル円は、日足・一目均衡表の転換線161.00円。割り込むと21日移動平均線160.62円




(川畑)
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