NYマーケットダイジェスト・30日 ダウ最高値・金利上昇・円安

(30日終値)
ドル・円相場:1ドル=162.55円(前営業日比△0.61円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=185.68円(△0.71円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1422ドル(横ばい)
ダウ工業株30種平均:52319.20ドル(△136.46ドル)
ナスダック総合株価指数:26213.72(△393.58)
10年物米国債利回り:4.46%(△0.09%)
WTI原油先物8月限:1バレル=69.50ドル(▲1.25ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=4038.5ドル(▲0.4ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
4月米住宅価格指数
(前月比)  ▲0.1%       0.2%・改
4月米ケース・シラー住宅価格指数
(前年比)   1.1%       0.9%・改
6月米シカゴ購買部協会景気指数
        56.7        62.7
6月米消費者信頼感指数
        91.2       90.6・改
5月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数
       759.4万件    758.5万件・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。NY勢参入直後には162.05円付近まで値を下げたものの、下押しは限定的だった。その後発表の5月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が759.4万件と予想の730.0万件を上回るとドル買いが優勢となり、1時30分前に一時162.67円と1986年12月以来約39年半ぶりの高値を付けた。日本の財政悪化懸念や日銀の早期利上げ観測の後退も円売りを誘った。
 もっとも、政府・日銀による為替介入への警戒感から、上昇のスピードは緩やかだった。市場の関心は「政府・銀行が為替介入に踏み切るかどうか」から「当局が次にどの水準を防衛ラインと見なすのか」へ移りつつあるという。

・ユーロドルは横ばい。アジア時間に一時1.1383ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。NY市場では対オセアニア通貨中心にドル売りが進んだ影響を受けたほか、月末・四半期末を迎えたロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測され、一時1.1437ドルまで値を上げた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスはフィキシングにかけて一時101.05と日通し安値を付けた。
 ただ、フィキシング通過は上昇が一服した。米長期金利の上昇なども相場の重しとなり、1.14ドル台前半で次第に値動きが細った。

・ユーロ円は4日続伸。21時30分過ぎに一時184.68円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後はユーロドルの持ち直しにつれた買いが入り上値を試す展開に。日本の財政・金融政策など日本側の材料を背景に円売りも出やすく、24時過ぎに一時185.86円と日通し高値を付けた。その後の下押しも185.60円付近にとどまった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、史上最高値を更新した。人工知能(AI)への成長期待から、AI・半導体関連株などを中心に買いが優勢となった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%近く上昇した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸。アナリストが目標株価を引き上げたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が7%超上昇した。

・米国債券相場で長期ゾーンは下落。5月米JOLTS求人件数が予想を上回ると、債券売り(金利は上昇)が優勢となった。市場では「四半期末の取引で債券売り・株式買いの動きが見られた」との声が聞かれた。

・原油先物相場は反落。米・イランの協議進展への不透明感を背景に買いが先行すると、プラス圏を回復する場面も見られたが一時的。その後は、ホルムズ海峡の通航が間もなく正常化するとの観測を背景に下げに転じた。

・金先物相場はほぼ横ばい。米・イランの協議進展への不透明感を背景に、原油価格が上昇してインフレが懸念されると、金利のつかない金は下落。ただ、その後は前日に下落した反動による持ち高調整の買い戻しなどを受けて下げ幅を縮小すると、小幅安で取引を終えた。

(中村)
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