NYマーケットダイジェスト・1日 株安・金利上昇・ユーロ全面安

(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=162.58円(前営業日比△0.03円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=184.98円(▲0.70円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1377ドル(▲0.0045ドル)
ダウ工業株30種平均:52305.24ドル(▲13.96ドル)
ナスダック総合株価指数:26040.03(▲173.69)
10年物米国債利回り:4.48%(△0.02%)
WTI原油先物8月限:1バレル=68.58ドル(▲0.92ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=4082.4ドル(△43.9ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
6月ADP全米雇用報告
        9.8万人     12.2万人
6月米製造業PMI改定値
         53.9       55.7
6月米ISM製造業景況指数
          53.3       54.0
5月米建設支出
(前月比)    0.1%     0.3%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら3日続伸。ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長が「ECBフォーラム」で「インフレ期待とインフレリスクがこの数週間で低下している」との認識を示すと、米10年債利回りが4.45%台まで低下。全般ドル売りが優勢となり、23時前に一時162.30円と日通し安値を付けた。なお、ウォーシュ氏は金利に関する見通しは示さず、「インフレ率を2%の目標に押し下げることに引き続きコミットしている」との姿勢を改めて強調した。
 ただ、前日NY時間の安値162.05円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開に。米10年債利回りが上昇に転じたことも相場を下支えし、取引終了間際には162.62円付近まで持ち直した。

・ユーロドルは下落。欧州時間発表の6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことを受けて全般ユーロ売りが先行。22時過ぎに一時1.1362ドルと日通し安値を更新した。ウォーシュFRB議長のインフレを巡る発言を受けてドル売りが優勢になると、23時前に1.1412ドル付近まで下げ渋ったものの、買い戻しが一巡すると再び上値が重くなった。ユーロ圏インフレ指標の下振れをきっかけとしたユーロ売りが出やすい地合いとなった。
 なお、6月ADP全米雇用報告や6月米製造業PMI改定値、6月米ISM製造業景況指数など、この日発表の米経済指標は軒並み予想を下回った。

・ユーロ円は5日ぶりに反落。ユーロ圏インフレ指標の下振れをきっかけに全般ユーロ売りが進んだ。2時前には一時184.86円と日通し安値を付けた。
 なお、ユーロ豪ドルは一時1.6488豪ドル、ユーロNZドルは2.0042NZドル、ユーロカナダドルは1.6165カナダドル、ユーロスイスフランは0.9202スイスフランまで下落した。また、ユーロポンドは0.8566ポンドと昨年7月1日以来1年ぶりの安値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反落。前日に上昇が目立った人工知能(AI)・半導体関連株を中心に利益確定売りが先行したものの、売り一巡後は一転買い戻しが優勢に。指数は一時420ドル超上昇する場面があった。ただ、引けにかけては再び売りが強まり下げに転じた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落。「AI向けの計算資源を外部提供する事業の立ち上げを検討している」と伝わったメタ・プラットフォームズが一時11%超急騰した。なお、この報道を受けて「AI投資が過剰」との見方が浮上し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6%超急落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは続落。ウォーシュFRB議長が「インフレ期待とインフレリスクがこの数週間で低下している」と発言すると債券買い(金利は低下)が先行したものの、上値は重かった。引けにかけて売りが強まると下げに転じた。米国の独立記念日の振り替え休日を3日に控えて、明日2日は短縮取引となる。連休を前に持ち高調整目的の売りが出たようだ。

・原油先物相場は続落。カタールとパキスタンが仲介する形で米とイランが実務者協議を実施したと報じられたことなどから、中東からの原油供給の回復期待を背景に売りが優勢となった。

・金先物相場は3日ぶりに反発。この日発表された米雇用関連指標が弱めの内容となったことで米長期金利が低下したほか、全般的なドル売りの流れもドル建てで取引される金には追い風となった。ただ、その後は2日の6月米雇用統計を見極めたいとして上げ幅は限定的となった。

(中村)
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