NYマーケットダイジェスト・14日 株高・金利低下・ドル底堅い

(14日終値)
ドル・円相場:1ドル=162.25円(前営業日比▲0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=185.28円(△0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1420ドル(△0.0039ドル)
ダウ工業株30種平均:52508.27ドル(△9.63ドル)
ナスダック総合株価指数:26107.01(△233.83)
10年物米国債利回り:4.59%(▲0.03%)
WTI原油先物8月限:1バレル=79.34ドル(△1.20ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=4069.7ドル(△64.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
6月米消費者物価指数(CPI)
(前月比)   ▲0.4%      0.5%
(前年同月比)  3.5%      4.2%
エネルギーと食品を除くコア指数
(前月比)    0.0%      0.2%
(前年同月比)  2.6%      2.9%
5月対米証券投資動向
短期債を含む  1322億ドル   766億ドル・改
短期債を除く  2327億ドル   1048億ドル・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反落。米労働省が発表した6月米消費者物価指数(CPI)が前月比▲0.4%/前年比3.5%と予想の前月比▲0.1%/前年比3.8%を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比横ばい/前年比2.6%と予想の前月比0.2%/前年比2.8%より弱い内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。21時30分過ぎに一時161.63円と日通し安値を付けた。
 ただ、前日の安値161.63円や一目均衡表転換線161.60円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて、米長期金利が低下幅を縮めたことも相場を下支えし、3時30分過ぎには162.29円付近まで持ち直した。
 ウォーシュFRB議長はこの日、米下院金融サービス委員会での議会証言で「インフレの高止まりを容認しない」と述べ、インフレ目標の達成に強い決意を示した。その後の質疑応答でも「インフレの範囲拡大を阻止する決意」「2%のインフレ目標をさらに強固にするのが私の責務」などと語った。

・ユーロドルは3日ぶりに反発。米CPIの下振れを受けて全般ドル売りが先行すると一時1.1462ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は伸び悩んだ。ウォーシュFRB議長が議会証言で「ややタカ派寄り」の見解を示したことで、米長期金利が低下幅を縮小。これを受けてドル買い戻しが進むと、3時30分過ぎに1.1416ドル付近まで下押しした。
 なお、トランプ米大統領は前日に発表したホルムズ海峡通航料20%の徴収案を撤回し、湾岸諸国による投資へ置き換えると表明した。この発表を受けてWTI原油先物価格は失速したものの、為替相場への影響は限定的だった。

・ユーロ円は続伸。23時過ぎには一時185.49円と日通し高値を付けたものの、引けにかけてはやや伸び悩んだ。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら反発。決算内容が好感されたゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが買われ、相場を下支えした。半面、低調な四半期決算を発表したIBMが25%超急落し、相場の重しとなった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発。前日に大幅安となった半導体関連銘柄に買い戻しが入った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.5%超上げた。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。予想を下回る6月米CPIを受けて買いが先行したものの、上値は限定的だった。ウォーシュFRB議長の「ややタカ派寄り」の発言が相場の重しとなった。

・原油先物相場は続伸。米国によるイラン海上封鎖を嫌気し、WTI原油先物は一時81ドル前半まで上昇した。その後、トランプ米大統領が前日に打ち出したホルムズ海峡の通過料20%徴収方針を撤回すると、原油先物は一時78ドルを割り込む場面もあった。しかし、中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感は根強く、最終的には続伸して取引を終えた。

・金先物相場は反発。6月米CPIが市場予想を大幅に下回ったことで、FRBの利上げ観測が後退し、米長期金利は低下した。金利のつかない金先物は、金利低下を背景にCPI発表後に急反発。また、ドル安の進行に伴いドル建て金先物の割安感が意識されたことも、相場を押し上げる要因となった。もっとも、ウォーシュFRB議長が議会証言でややタカ派寄りの見解を示すと、米長期金利が持ち直したことから、引けにかけて金先物の上げ幅は縮小した。

(中村)
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