ニューヨーク外国為替市場概況・23日 ドル円、39年8カ月ぶり高値

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上昇。終値は163.86円と前営業日NY終値(163.15円)と比べて71銭程度のドル高水準だった。米国とイランの対立激化により、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の事実上の封鎖が長期化するとの観測が再燃。さらにイエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海でサウジアラビアの石油タンカー2隻を攻撃したと伝わり、中東からの原油供給途絶への懸念が強まると、WTI原油先物価格は一時1バレル=93ドル台半ばまで急伸した。為替市場では「有事のドル買い」が優勢となり、24時前に一時163.99円と1986年11月以来39年8カ月ぶりの高値を付けた。米長期金利の上昇に伴うドル買いも入った。なお、米長期金利の指標とされる10年債利回りは一時4.7115%前後と昨年1月以来1年半ぶりの高水準を記録した。
 ただ、節目の164.00円手前では利食い売りなどが出たため、やや伸び悩んだ。政府・日銀による為替介入への警戒感も高まった。

 ユーロドルは反落。終値は1.1377ドルと前営業日NY終値(1.1412ドル)と比べて0.0035ドル程度のユーロ安水準だった。中東情勢の緊迫化で原油価格が高騰し、有事のドル買いが優勢となった。23時30分前には一時1.1364ドルと1日以来の安値を付けた。
 なお、欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を2.40%で据え置くことを決めたと発表。声明では「不確実性は高いままであり、エネルギーショックのインフレへの全影響はまだ現れていない」と指摘した。
 また、ラガルドECB総裁は理事会後の記者会見で「一部のメンバーからは、利上げを行うべきかどうかについて疑問が呈された。ただ、現状の対応で十分であり、様子見できると判断した」と説明した。

 ユーロ円は3日続伸。終値は186.43円と前営業日NY終値(186.18円)と比べて25銭程度のユーロ高水準。ただ、NY市場に限れば狭い範囲内での値動きにとどまった。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:163.00円 - 163.99円
ユーロドル:1.1364ドル - 1.1436ドル
ユーロ円:186.04円 - 186.66円

(中村)
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