NY為替見通し=ドル円、日米協調介入警戒感で戻り鈍いか

 本日これまでのドル円は155円前半まで急落した後、157円台を回復している。7月30日の高値水準となる163円後半から3日間で8円以上急落した。一段と調整の買戻しが進んでも可笑しくないが、市場ではさらなる介入への警戒感が高まっており、戻りを試す動きは慎重になりそうだ。

 先週末に日米は28年ぶりに円買いの協調介入に踏み切った。そして本日は日米当局がそれぞれ協調介入に関する声明を発表し、日米協調介入について「まだ終わりではないことを強調した。米国との協調介入はサプライズであったことや、協調介入の持続力に懐疑的な見方が少なくないものの当面は続く可能性が高いことから、しばらくはドル円の上値は重くなりそうだ。

 もっとも円安の要因とされる日銀の「後手」リスクや財政悪化懸念は変わらず、ドル高・円安トレンドが続くとの見方は根強いが当面は協調介入の持続性を見極めることになる。「為替操作は許さない」というのが米国の基本的なスタンスであるが、円安と円金利高を通じた米金利上昇にトランプ米政権は警戒を強めている。協調介入の実施は日銀の利上げタイミングに影響を与える可能性がある。これまでもベッセント米財務長官は日銀に利上げを促すような発言をしてきたが、秋も利上げが見送られるとの見方が強まると協調介入の効果は消えてしまう可能性があり、日銀には「早期に追加利上げを実施」との圧力が強まる。

 NYタイムでは7月ISM製造業景況指数の発表が予定されている。指標結果や米・イラン協議関連のヘッドラインにも注目。

・想定レンジ上限
 ドル円、本日これまでの高値157.88円や200日移動平均線158.02円近辺が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、本日これまでの安値155.23円や節目の155.00円が下値めど。

(金)
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