ロンドン為替見通し=ユーロドル、中東情勢をにらみながらNY勢を待つ展開か

 本日のロンドン為替市場では、ユーロドルは昨日に続き中東情勢を注視しつつ、NY時間に発表される米経済指標を待つ展開となりそうだ。

 前週末から実施された日米協調での円買い介入に市場の関心が集まる中、昨日はベッセント米財務長官の発言「ホルムズ海峡を開放し、この紛争においてより正常な立場へと移行するための合意が今日か明日にも成立する可能性」に市場は反応した。湾岸地域の緊張が和らぎ、有事のドル買いが巻き戻されてユーロドルは小幅ながらも上昇した。

 本日も引き続き中東の地政学リスクに注目であり、和平合意へのムードが一段と高まってWTI原油先物価格が下げ幅を拡大するようなら、ユーロドルは上値を試しやすくなると見る。3日高値1.1559ドルや90日移動平均線1.1571ドルが位置する1.15ドル台後半を上抜くと、6月17日以来となる1.16ドル台乗せを意識した展開も想定される。

 とはいえ、交渉は継続中である点を踏まえると、このまま米・イランの紛争が外交的解決に至るかは依然として不透明であり、昨日のベッセント氏のコメントを撤回するような発言が飛び出ても不思議ではない。その場合、ユーロドルは3・4日の下値を支えた1.15ドルを割り込むようならば、日足一目均衡表・雲の下限1.1454ドルを目指して下値を探る展開もあり得る。今後も要人の動向には引き続き注意したい。

 経済イベントは、欧州序盤に仏・独・ユーロ圏などで7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)が発表されるが、今回は改定値。その後の6月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)も、より注目度の高い消費者物価指数(CPI)は7月速報値が発表済みだ。その点を踏まえると、いずれもよほど市場予想からかい離しない限り、手掛かり材料にはなりにくいと見る。なお、欧州時間には主だった要人発言は予定されていない。

 NY時間には米国で、7月ADP雇用統計や7月ISM非製造業景況指数などが明らかとなる。これらの結果を見極めたいとして様子見ムードが漂うようだと、ユーロドルは売買が手控えられることも考えられる。


想定レンジ上限
・ユーロドル、6月17日高値1.1617ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、日足一目均衡表・雲下限1.1454ドル 


(川畑)
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