株式明日の戦略ー4日続伸で週間では3000円を超える上昇、来週も好地合いが継続か

 14日の日経平均は4日続伸。終値は405円高の68713円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1124/値下がり401。上期決算と併せて配当見通しの大幅引き上げを発表したネクソンがストップ高比例配分。ゲーム株に対する注目度が高まり、任天堂、カプコン、コナミGなどが大きく上昇した。決算や自己株取得が好感されたフリーがストップ高となっており、マネーフォワードやラクスなどSaaS関連の多くに資金が向かった。上方修正や増配を発表したアシックスが10.8%高。1Q決算を材料にライフドリンクカンパニーがストップ高となった。

 一方、AI関連は買い先行から値を崩した銘柄が多く、東京エレクトロン、村田製作所、フジクラなどが下落。レーザーテック、イビデン、レゾナックHDなどが大幅安となった。米国の長期金利は低下したが、三井不動産や三菱地所など不動産株はこれを好感できずに売られる銘柄が多かった。今期の減益見通しを提示したテスHDがストップ安。通期の見通しを引き下げたトレンドマイクロがストップ安比例配分となった。

 日経平均は4日続伸。上昇が4日以上続くのは6月11日から22日までの8日続伸以来となる。6月後半に相場が変調してからは日経平均を刺激しやすい銘柄の値動きが不安定になることが多く、1日単位では派手に上げても、なかなか上昇が続かなかった。テクニカル的には、先週は抵抗となっていた25日線(65847円、14日時点)を今週明確に超えてきたことが、押し目買い機運を高めたように見える。7月に大きく売られたAI関連も、直近の上昇で25日線を上に抜けてきた銘柄がいくつか散見される。7月の下げが目立ったキオクシアHDや太陽誘電が足元で25日線近辺に位置しており、これらが同水準を明確に上回ることができるかどうかが来週の焦点となる。

【来週の見通し】
 堅調か。決算発表は一巡し、個別の材料は少なくなる。国内では4-6月期GDP速報値や7月消費者物価指数(CPI)、米国では7月開催のFOMC議事要旨公表などが注目される。全体観としては、米国の9月利上げの可能性が低下してきたことから、売り急ぎが抑制される公算が大きい。AI関連にも持ち直しの動きが見られ、日経平均も大きく水準を切り上げてきた。国内企業の4-6月期決算は概ね良好であったことから、証券会社のリポートなどを材料に改めて評価が高まる銘柄も多くなると見込まれる。今週の株高の余韻が残り、下げづらく上げやすい地合いが続くと予想する。


【今週を振り返る】
 堅調となった。米7月雇用統計が弱めの結果となり、米国の早期利上げ観測が後退したことから、週明け10日の日経平均は4桁の上昇。休場明けの12日にはTOPIXが史上最高値を更新した。12日に発表された米7月消費者物価指数(CPI)もインフレに対する警戒を和らげる結果となったことから、市場は米国の9月利上げの見送りを強く意識。株式市場では半導体株を中心にAI関連に対する見直し機運が高まった。日経平均は66000円、67000円、68000円の節目を上回り、金曜14日には一時69600円台に到達。週末値では69000円を下回ったものの、週間では3000円を超える上昇となった。日経平均は週間では約3107円の上昇となり、週足では陽線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、4-6月期GDP速報値、6月第3次産業活動指数(8/17)、5年国債入札(8/18)、6月機械受注、7月訪日外客数(8/19)、7月貿易収支、7月首都圏新築マンション、20年国債入札(8/20)、7月全国消費者物価指数(CPI)(8/21)などがある。

 企業決算では、サニックスHD(8/17)、パンパシHD、北川精機(8/18)、あいHD(8/19)などが発表を予定している。
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