8月米CPI、3つのシナリオと深まる見解の相違 WSJ・ニック氏の提示

 米労働省が金曜日に発表する8月消費者物価指数(CPI)は、来週のFOMCでFRBが追加利上げに踏み切るかを左右する最大の判断材料だ。フェドウォッチャーとして知られる米WSJ紙のニック・ティミラオス記者は、CPI結果に伴う3つのシナリオを整理している。

 まず、数値が弱ければインフレ率2%への収束が裏付けられ、金利据え置きの根拠となる。逆に上振れすれば夏の鈍化の持続性が否定され、利上げ圧力が強まる。最も難しいのが「曖昧な中間値」であり、据え置きの理由は立つものの市場を納得させられず、FRBは苦しい説明を強いられそうだ。

 また、単一の月次指標に判断を委ねる展開は、市場への細かな発信を避け規律を重んじるウォーシュFRB議長の姿勢と矛盾を孕む。政策方針を巡ってはエコノミストの予測も割れている。一部では、データに完全に追い詰められない限り利上げ回避を模索するとの見方が根強い。一方、基調的なインフレ率の高さを捉えて9月利上げに踏み切るとの予想もあり、次回会合に向けたFRBの舵取りは難航必至だろう。


(小針)
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