欧州マーケットダイジェスト・8日 株安・金利上昇・ドル失速

(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.72円(8日15時時点比▲0.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=176.83円(▲0.27円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1211ドル(△0.0017ドル)
FTSE100種総合株価指数:10441.60(前営業日比▲16.90)
ドイツ株式指数(DAX):24806.97(▲297.39)
10年物英国債利回り:5.481%(△0.038%)
10年物独国債利回り:3.495%(△0.020%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
8月独貿易収支
    195億ユーロの黒字 216億ユーロの黒字・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは持ち直した。原油先物相場の上昇やフランスの政治・財政運営に対する懸念からユーロ売り・ドル買いが先行。20時30分過ぎに一時1.1172ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、仏長期金利が水準を切り下げると市場参加者の過度な警戒感が緩み、ユーロ買い・ドル売りが入った。米長期金利の指標とされる米10年債利回りが5.23%台まで低下したこともユーロ買い・ドル売りを促し、23時30分過ぎに一時1.1227ドルと日通し高値を更新した。
 なお、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(9月9-10日分)では「すべての政策委員が、インフレ見通しを巡るリスクは上振れ方向にあると認識」「今後の金利見通しに関する一切の言及を控えることが特に重要」との見解が示された。

・ドル円は頭が重かった。1時前に一時158.37円と日通し高値を付けたものの、7日の高値158.51円や200日移動平均線が位置する158.53円がレジスタンスとして働くと失速した。トランプ米大統領が「中間選挙前にイランを攻撃することはない」「イランと建設的な協議を行っている」と発言すると、WTI原油先物が急速に伸び悩み、米長期金利が低下幅を拡大。全般ドル売りが優勢となり、2時30分前に一時157.52円と日通し安値を更新した。

・ユーロ円は上値が重い。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時177.44円と日通し高値を付けたものの、ドル円の下落につれた売りが出ると176.71円付近まで下押しした。

・ロンドン株式相場は続落。イラン情勢を巡る不透明感を背景に原油先物相場が上昇すると、投資家心理が悪化し株売りが出た。英長期金利の上昇も相場の重しとなった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、HSBCホールディングスやバークレイズなど金融株も値下がりした。

・フランクフルト株式相場は続落。金利や原油先物価格の上昇を受けて、アジア株は総じて下落。独株にも売りが波及した。米国株相場が軟調に推移したことも相場の重し。個別ではフォルクスワーゲン(4.50%安)やフレゼニウス(3.92%安)、インフィニオンテクノロジーズ(3.36%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落した。原油高を背景にインフレに対する警戒感が高まると独国債に売りが出た。

(中村)
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