NYマーケットダイジェスト・29日 株安・金利低下・ドル失速(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。決算内容が嫌気されたアルファベットやキャタピラーが急落し、投資家心理を冷やした。人工知能(AI)投資を巡る不透明感が改めて意識されたことも相場の重し。なお、好調な決算を発表したマイクロソフトは高く始まったものの、他のハイテク株の下落が重しとなり、下げに転じた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落した。

・米国債券相場で3日ぶりに反発。AI投資を巡る不透明感が改めて意識される中、米国株相場が下落すると相対的に安全な資産とされる米国債に買いが集まった。市場では「テクノロジー株安が債券高を伴うマーケット全体のローテーションを引き起こす」との声も聞かれた。利回りは一時4.9287%前後と9月22日以来約1カ月ぶりの低水準を付けた。

・原油先物相場は反落。「バンス米副大統領がイランとの戦闘終結に向けた交渉再開を目指して書簡を送った」と報じられると、中東和平への期待から原油は売りが優勢となった。ただ、米中間選挙後にイランを攻撃するとの警戒感は根強く、下げ一巡後は徐々に買い戻された。

・金先物相場は続落。この日発表された7-9月期米実質国内総生産(GDP)速報値が予想を上回ったほか、9月米個人消費支出(PCEデフレーター)は前月から伸びが加速した。年内の米利上げ観測が維持されたことが重しとなり、金利のつかない金の投資妙味が薄れて売りが入った。

(中村)
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