NYマーケットダイジェスト・28日 株高・原油高・ドル失速・ユーロ高

(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=157.84円(前営業日比▲0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=176.05円(△0.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1154ドル(△0.0029ドル)
ダウ工業株30種平均:52475.10ドル(△97.53ドル)
ナスダック総合株価指数:26549.85(△72.04)
10年物米国債利回り:5.02%(△0.02%)
WTI原油先物12月限:1バレル=102.78ドル(△2.88ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4051.6ドル(▲23.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
米MBA住宅ローン申請指数
(前週比)    3.4%      ▲5.3%
9月米卸売在庫
(前月比)    0.6%        0.5%
米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
    3.75-4.00%で据え置き  3.75-4.00%

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに小反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、米長期金利が上昇すると円売り・ドル買いが先行。中東情勢の不透明感などを背景にWTI原油先物相場が上昇したことも相場の支援材料となり、3時30分頃に一時158.35円と日通し高値を更新した。
 ただ、一目均衡表雲の上限158.44円や200日移動平均線158.54円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。取引終了間際には一時157.77円付近まで下押しした。
 なお、米連邦準備理事会(FRB)は今日まで開いたFOMCでFFレートの誘導目標を10対2の賛成多数で3.75-4.00%に据え置くことを決めたと発表。据え置きに反対したのはハマック米クリーブランド連銀総裁とクックFRB理事の2人で、今回の会合でFF金利を0.25%引き上げることを主張した。声明では「経済活動は力強いペースで拡大してきた」とし、従来の「底堅いペース」から判断を変えた。また、「インフレ率は依然として高い水準にある。今後、より多くの情報が集まることで、委員会はインフレ率を目標である2%に速やかに戻すために適切な政策スタンスを決定できるだろう」と指摘した。
 ウォーシュFRB議長はFOMC後の会見で「インフレ率は依然として高すぎる」「金融環境は引き締まりつつあるが、『引き締まっている』とまでは言えない」と述べ、年内の利上げに含みを持たせた。市場でも「FRBが12月8-9日のFOMCで0.25%の追加利上げに踏み切る」との声は多く聞かれる。

・ユーロドルは6日ぶりに反発。日本時間夕刻に一時1.1113ドルと14日につけた年初来安値に面合わせしていただけに、明日29日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的のユーロ買いが入った。FOMCの結果やウォーシュFRB議長の発言後に全般ドル売りが出ると、一時1.1169ドルと日通し高値を更新した。

・ユーロ円は反発。明日のECB定例理事会を前に持ち高調整目的のユーロ買いが入った。1時30分過ぎには一時176.40円と本日高値を付けた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。本日のアジア市場では半導体・AI関連銘柄への買いを背景に、日本株や韓国株が上昇。マイクロン・テクノロジーなど米国の関連株にも買いが波及した。出遅れ感のあった金融やディフェンシブ株の一角にも買いが入った。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸。ネビウス・グループやコアウィーブなど、AI向けクラウドサービスに特化した「ネオクラウド」企業の上昇が目立った。

・米国債券相場で続落。FOMCはこの日、市場予想通り政策金利の据え置きを決定。声明では「インフレ率は依然として高水準にある」との認識を示し、改めて物価目標の2%を目指して政策運営を続ける方針を明確にした。FOMC後は売買が交錯したものの、大きな方向感は出なかった。なお、金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは低下した。

・原油先物相場は3日ぶり反発。「米中間選挙後、米イスラエルによるイランへの攻撃の可能性」との一部報道を受け、中東情勢の緊迫化が意識されて買いが先行。一時103ドル台半ばまで上昇した。

・金先物相場は3日ぶりに反落。米10年債利回りが上昇したことで、金利のつかない金の投資妙味が薄れて売りが入った。
 ただ、ウォーシュFRB議長の会見が利上げに慎重な姿勢を示したと受け止められると、その後の時間外取引で4000ドル台後半まで上昇する場面も見られた。

(中村)
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